The Strokes / Is This It

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1st、2001年、アメリカ
インディー・ロック / オルタナティヴ・ロック / ガレージ・ロック

時代と逆を行った、引き算のロック


ゼロ年代のガレージ・ロック・リバイバルの旗手と呼ばれるThe Strokesの1st。

華やかな音像がもてはやされたこの時代において、このバンドがやったのは「引き算のロック」。
一切無駄を排したこのいたってシンプルなサウンドは、そしてどこか無機質にも聴こえるサウンドプロダクションも相まってこの時代に大きなサプライズだったことでしょう。
これを「退屈だ」と言い切ることもできるだろうけど、聴けば聴くほどこの音数の少なさで成立してるのはすごいことだとわかるはずです。

はっきりいってどの曲も同じような雰囲気です。
しかしこのアルバムは「この曲が」「でもあの曲は」みたいな感じで語るアルバムではないのかもしれません。
僕は普段そういう形でレビューを書いていますが、この作品についてはその方法で語ることはしません。
なぜなら、おそらくこれは「形式」の問題ではないかと思うからです。
彼らが提示したかったのは時代と逆行したこのスタイルの音楽であり、それが伝われば問題ないのです。

シンプルであるからこそ、曲が似通ってくるのはしょうがない。
ただ、アルバムとして通して聞いたときに11曲37分間、この音楽を鳴らし続ける。そしてそれを我々が受け取る。それだけでいいのです
「曲が単調でつまらない」と最初は思うかもしれませんが、聴いていくうちにこの音楽の魅力に気が付き、何度も何度もリピートしてしまうことでしょう。
ただただグッド・ミュージックが流れる37分間です

特に気に入った曲をば。
#1"Is This It"ちょっと触っただけで壊れてしまいそうな繊細な曲です


#5"Someday"はスウィングするようなグルーヴがとにかくおしゃれ。それだけなんですが、それがいいんです。


#10"Trying Your Luck"は少し物悲しげな雰囲気が堪らない一曲。ギターソロが絶品です。


ロック史のなかでも重要な位置を占めるとの評価もうなずける名盤です。

★★★★★
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Theme: 洋楽ロック - Genre: 音楽

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