Trivium / Ascendancy

ascendancy.jpg
2nd、2005年、アメリカ
メタルコア / スラッシュ・メタル

2枚目で見せつけた圧倒的成長スピード


前作「Ember To Inferno」で結成2年で世界デビューを果たしたTrivium。
前作リリース前に加入したCorey Beaulieu(Gt.)、Paolo Gregoletto(B.)が参加した初の作品となります。

前作はまだまだソングライティングの面で未熟さが目立ち、お世辞にも飛びぬけた存在ではなかった彼らが、この作品を機に一気にスターダムにのし上がるわけですが、その理由はこのアルバムを聴けば火を見るよりも明らか。
曲の出来が圧倒的にいいからです。前作とサウンド・方向性的にはあまり変化はないのですが、曲展開の巧みさとヴォーカルパートの改善、そしてサウンドプロダクションの良さによって見違えるほどいいバンドになっています。
リフの鋭さも増してきていて、キャッチーながらもエッジー。ソロなどところどころでツイン・ギターによるハーモニーも聴かれ、そのメロディアスさが魅力を増しているように思います。

ピアノとアコースティックギターによる悲しげなイントロ#1"The End Of Everything"に続いて始まる#2"Rain"はイントロのリフでばっちり決めてきましたね。やられました。この曲はのちの#7"Like Light To The Flies"と構成的によく似ていて、アグレッシヴでゴリゴリのリフでスピーディな感じで始まり、途中でメロディアスな展開になるっていう。まあこの構成で間違いなしですね。しょっぱなから飛ばしてくれます。
御次の#3"Pull Harder On The Strings Of Your Martyr"はこのアルバムの中でも少しとびぬけた名曲だと個人的に思ってます。ドラムのイントロから始まり、リフが全編的に抒情的。もう最高です。落とすところはしっかりブレイクダウンして、典型的なメタルコアなんだけど、リフの持つ力が半端ないです。
#6"A Gunshot To The Head Pf Trepidation"のギターソロはツインギターのおいしいところを全部使ってるって感じですごくよろしい。あとこの曲は展開もすごいいい。これも名曲。
#8"Dying In Your Arms"はスクリームパートがほとんどない、彼ら初のクリーン主体の曲で、これまたメロディがよくていいんです。かなりメロディアスな方向にシフトした次作「The Crusade」への布石に思えます。
#9"The Deceived"と#13"Blinding Tears Will Break The Skies"は前作のボーナストラックとして収録されていたものの再録ver。録音がよくなっててグー。
#11"Departure"、#12"Declaration"は個人的に好きな2曲で、両方とも展開が目まぐるしくて、前者は徹底してメロディアスで、後者は徹底してヘヴィ。この2曲でアルバムがいい感じに締まってます。

長く書きましたが、こんなに聴きどころ満載なのはやはり前作からの成長ぶりがすべて。
ちょうど時期的にはAvenged SevenfoldBullet For My Valentineがデビューしたのと同時期にあたります。メタル界を救う若手としてここからこの3バンドが一気に台頭してきます。シーンの期待感はものすごいものだったことでしょう。
そういえばまだA7Xのレビューしたことなかったですね。まあそのうち絶対書くことになるとは思いますが。

まあタイトル通りシーンにおいて「支配的地位」を取るのにふさわしい作品でございました。
当時マット(Vo, Gt.)が19歳というのも恐ろしい話。

★★★★★

#2"Pull Harder On The Strings Of Your Martyr"


#6"A Gunshot To The Head Of The Trepidation"


#7"Like Light To The Flies"


#8"Dying In Your Arms"
スポンサーサイト
Theme: HR/HM - Genre: 音楽

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する