the HIATUS / A World Of Pandemonium

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3rd、2011年、日本
オルタナティヴ・ロック / インディー・ロック / ポスト・ロック

大化けした3枚目のアルバム


元・ELLEGARDENの細美武士(Vo, Gt.)率いるプロジェクトの3枚目となるアルバム。
このアルバム以降はいよいよ「元エルレ」という枠から大きく飛び出した内容になっていて、当時はファンの間でも賛否両論でした。
曲作りもこれまでは細見主体で行っていたものを、この作品から柏倉(Ds.)などほかのメンバーと一緒に作ることが多くなったといいます。柏倉のtoe的要素が入ってきたのも無理はありません。
ミックスを担当したエンジニアもポスト・ロック/インディー・ロック界隈で一流の海外エンジニアに依頼、この完成度もうなずける布陣です。
ここにきてthe HIATUS本領発揮といったところでしょうか。

アコギをつま弾くイントロから始まる#1"Deerhounds"でこのアルバムは幕を開けます。
アコギ以外にもフルートとかのいろんな楽器の音が聞こえてきて、にぎやかな感じ。いきなり進化したサウンドを目の当たりにさせられます。
#2"Superblock"はダンスミュージックのようなリフレイン的な歌いまわしが印象的な一曲。やはりこの曲もアコギのバッキングが主体。そのほかにもキーボードや不規則なリズムをたたくドラムがループを作り出し、もはや混沌。でも美しさを失わないのがすごい。同じことはアルバム全体に言えます。

とにかく美しいアルバムです。

せわしない楽器陣を脇目にゆったりしたメロディーを歌い上げるボーカル、この2つの対比が圧倒的美世界を作り出している#3"The Tower And The Snake"は前半のハイライトかもしれません。
#4"Souls"は女性ボーカル(The RentalsのJamie Blake)を迎えた一曲。友達がが高校の時カバーしてて(女の子二人で)、その思い出が強い一曲です。

#5"Bittersweet / Hatching Mayflies"はリード曲。サビのメロディが美しいです。それを包み込むような流れるようなピアノ。甘美なる響きとはこのことか。
そして続くのはこのアルバムの中では比較的直球勝負の、わかりやすいロックサウンドの#6"Broccoli"。

そしてここから怒涛の後半戦。
まず#7"Flyleaf"。サビのコード進行がすごい好きです。もはやボサノヴァなじゃないかというくらいの雰囲気を醸し出しながら曲は進みます。かなり挑戦的。
#8"Shimmer"は、このアルバム一のハイライトだと僕は思っています。サビなどで聞こえてくるクラリネットの音色が本当にきれい。ディレイが印象的なギターリフもあるし、スケール感がこの曲はぶっ飛んでます。

最後をかざる#10"On Your Way Home"はこのアルバムの中でも一番「普通な」曲。柏倉も8ビート叩いていますし。文字通り「Pandemonium」(大混乱)のアルバムがこうして安心感の中で幕を閉じます。
まるで突拍子もない内容の夢から覚めた、そんな気分にさせられます。

この音の美しさに触れてみてください。

★★★★★

#1"Deerhounds"


#2"Superblock"


#5"Bittersweet / Hatching Mayflies"
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