Arctic Monkeys / Humbug

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3rd、2009年、イギリス
インディー・ロック / サイケデリック・ロック

唯一無二の音世界を構築した3rd


1st「Whatever People Say I Am, That's What I'm Not」のレビューにも書いたのですが、実はこのバンドのアルバムで最初に借りて聴いたのがこの3枚目だったんです。
それでいきなりこのサウンドだったので、びっくりしてしまいまして。
「このバンドは僕には合わないな」と思ってしまいました。結果的にそれは間違いだったと気づくのですが。
今ではかなり好きなアルバムですよ、これも。

では、「このサウンド」とはどんなサウンドなのか。
1st、そして2nd「Favourite Worst Nightmare」で彼らが得意としていたのは単音リフを基調としたダンシングチューンや、荒々しいギターサウンドの中でも普遍的なメロディを聴かせるような曲。
ところがこのアルバムは歌はもわっとしてるわ、メロディはわかりずらいわ、ギターのエフェクトはすごいことになってるわでこれまでの彼らはいったい?と思ってしまうほどかけ離れたサウンドです。

とにかくダーク。そして僕なりの表現で言うと「煙い」です。
歌声も楽器の声も、まるで煙の中で演奏しているような独特のファジーさがあります。
スライドギターとかキーボード、シロフォンなどいろんな楽器を導入しているし、サウンドが本当に深化。
今までの彼らのような即効性はありませんが、その代わりはまると中毒性が半端じゃないです。

#1"My Propeller"からしていいですね。怪しげなギターリフにタムを中心としたリズムパターンが絡みつく。そしてその怪しげなメロディを乗せて運ぶようにして曲が進んでゆく。サビが大好きです。サビっていいのわかんないけどね。
#2"Crying Lightning"はベースのプリブリのリフがいいですし、それに絡むドラムのパターンがかっこいい。コピーしたいドラムです。
ドラムとベースが不意に消えるところとかぞっとするくらいかっこいいですね。
序盤の流れ良いです。
#3"Dangerous Animals"はまたまたブリブリのベースリフがとどろいてます。サビのメロディがやけに耳に残るんだよな。中間のギターリフと「I'm pinned down by the dark」という歌が聞こえる箇所(時間にして約10秒くらい)がすごい好きです。
#4"Secret Door"は歌に寄り添うような素敵なドラムパターンが最高。
#5"Potion Approaching"はギターリフで始まる比較的のりやすい一曲。
#6"Fire And The Thud"はアレックスの迫りくる狂気を抑えたような歌声が魅力的。アルバム通して言えることですが。
#7"Cornerstone"は比較的穏やかな曲。メロディがいいですね。
#8"Dance Little Liar"は展開が面白いですね。途中で聴ける6連符を使ったリフがかっこいいですね。
オルガンの音色で始まる#9"Pretty Visitors"がこれまでの彼らに一番近い曲かもしれません。ドラムがとんでもないことになってます。
そして最後を飾る#10"The Jeweller's Hands"。サイケデリックな雰囲気がムンムンでございます。

これにはまることができれば幸せです。あなたも是非こっち側へ。

★★★★☆+α

#1"My Propeller"


#2"Crying Lightning"


#7"Cornerstone"
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