Niacin / High Bias

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2nd、1998年、アメリカ
フュージョン / ジャズ・ファンク

極めて高次元の超絶技巧の応酬


言わずと知れたスーパーベーシスト、ビリー・シーン。
Mr. Bigでの活躍が一番有名ですが、そのほかにもいくつもバンドやプロジェクトに参加しておりまして。
その一つがこのNiacin。

メンバーは、ビリー・シーン(Ba.)、デニス・チェンバース(Ds.)の鉄壁のリズム隊に加え、ジョン・ノヴェロというキーボ―ディストの3人・ギターレスの編成。ボーカリストはおらず、全曲インスト。
ビリー自身は「ファンキーなEmerson, Lake & Palmer」とその音楽性を評していたようですが、確かに共通点は多いように思われます。

サウンドはフュージョンに分類されるようですが、この分野はあまり詳しくないのでそれ以上細かく分類することはやめておきます。
曲の長さは大体4~6分。長すぎずちょうどいいですね。
ギターがいない分大体はキーボードが前面に出てきていますが、さすがはビリー、ベースもガンガン前に出てきてソロを弾いたりしています。
そして何よりすごいと思ったのがデニス・チェンバースのドラム。ジャズ畑出身のドラマーのはずなのに、この音量、存在感です。
あのジョン・ボーナムの息子ジェイソンにして「僕じゃなかったらLed Zeppelinの再結成コンサートのドラマーは彼だ」と言わしめただけはあります。強烈なグルーブと繊細なスティックワーク。どの曲を聴いていてもドラムに耳が行ってしまいます。
だってこのアルバム、ドラムの録音が素晴らしくクリア。最高です。
もちろんジョンのキーボードプレイも冴えわたっていますが、あくまで僕の中での主役はリズム隊のお二人。かっこいい。

#1"High Bias"は3人の完全にシンクロしたグル―ヴィなイントロからスタート。そこからスピーディーなリズムに変わり、それにキーボードがのってくる。のっけっからめちゃくちゃかっこいい。一旦ブレイクダウンしてからイントロのリフに戻る前のデニスのドラムプレイに圧巻。あんなのどうやったら叩けるんですか。
#2"Birdland"はWeather Reportの名曲のカバー。あのハーモニクスプレイも完璧。そしてなんと本家のドラマー、アレックス・アクーニャもゲスト参加。パーカッションを担当しています。#4"Montuno"にも参加しています。いい味出してる。というか豪華だな~。
その#4はパーカッションも相まってかなりラテン調のリズムでいい感じ。全面的にビリーの少しディストーションのかかった音色が素敵。流れるようなソロが聴いてて心地よいです。その裏でドラムもすごいことになってたりしますが。
#5"Revenge"はゆったりとしたグルーヴで進むのですが、あちらこちらで聞こえるフレーズから緊張感が感じられ、ぞれがずっと持続するため8分という長さながら聴いてて全然飽きないです。キーボードもいいですね。
#6"Cool To The Touch"はおしゃれなジャズバラード。ピアノがいい。この人もやっぱいいプレイヤーです。こういう曲だと本領発揮。
#9"Soul Diversion"にはレイフォード・グリフィンがドラムで参加。スタンリー・クラークなどと共演している有名ドラマーらしいのですが、なんとも無知なもので。しかしまた凄まじいドラムプレイ。口ポカンです。
まだまだ攻撃の手を緩めないこのアルバム。続いての#10"Who Cares If It's Raining"にはMr. Bigのパット・トーピーが参加。比較的ブルーズやロック寄りの曲になっていてかっこいいです。Mr. Bigではあまり聞けないタイプのドラミングは必聴。
そして最後を飾る11分の大作#11"Hang Me Upside Down"。ドラマーはまたもやゲストのケンウッド・デナード。これまたすごい人らしいのですが。まあ聞いてみるとすごいんですわ。この曲はとにかく3人ともすごい。弾き倒してる。

すごいアルバムでした。おなか一杯。
頭と耳が疲れます。でも幸せ。紛れもない名盤です。

★★★★★

#3"Slapped Silly"
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