紫 / Purplessence

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?th、2009年、日本 
ハード・ロック 

奇跡の再結成、そして和製HRの底力


この紫というバンド、知名度はほぼ皆無ではありますが、日本のHRを語る時には避けて通れないバンドなのです(僕も全然知りませんが)。 
1970年代に沖縄で活動を開始した彼ら。アメリカ兵の肥えた耳を相手にライブを精力的に行い人気を博します。 
1976年にデビューアルバムをリリース、その後全国規模の人気が出始めたころに主要メンバーが脱退、その後解散。 
このバンドは伝説と化しました。 
しかしその後何度かフェスなどで再結成を重ね、ついに2009年、実に35年ぶりのスタジオアルバムを制作、発表。 
それがこの「Purplessence」です。 

メンバーは 
ジョージ紫(Key.) 
JJ(Vo.)
比嘉清正(Gt.) 
下地行男(Gt.) 
宮永英一(Ds.) 
Chris(Ba.) 
このうちJJとChris以外は全盛期のメンバーがそろっています。 

サウンド的には古き良きブリティッシュ・ロックをベースにしたハード・ロック。 
ジョージ紫のキーボードは彼が敬愛するというDeep Purpleの故・ジョン・ロードからの影響が色濃く、ハモンド・オルガンの音色をいたるところで聴かせてくれます。やっぱハモンドオルガンかっけぇ。 
二人のギターも味わい深いギターソロを全編にわたって聴かせてくれます。さすが熟練のギタリストですね。 
宮永英一、通称「チビ」のドラムも聴きどころ満載。特に#9"58"のイントロはあのDeep Purpleの名曲"Fireball"を思い起こさせます。 

壮大なイントロダクション#1"Celestial Purplessences"に続くのは、モロ、モロなHRナンバー#2"Into The Sun"。 
8分という長さを一切感じさせない勢いと巧みな緩急で最後まで聴かせます。 
これを聴けば何も衰えてなんかいないということが一発で分かります。復活の狼煙です。 
そして続いて#3"All Our Dreams"。僕はこの曲をラジオで聴いて購入を決めました。素晴らしいバラード。JJの伸びやかなハイトーンボイスがまっすぐに胸に突き刺さり、ストリングスアレンジやギターソロがとどめを刺してきます。 
間違いなくこの作品のハイライトでしょう。このオーケストレーションは寺嶋民哉という方が担当しているのですが、この人、「ゲド戦記」「半落ち」などの映画音楽を手がけた人。さすがの素晴らしいアレンジです。 

#4"Why Do You Lie?"、#5"I'm On Fire"とまたまたハードなロックチューンが続いた後、#6"No Monsters"。ゆったりとしたテンポ、怪しげなメロディ。そして壮大でドラマティックな曲展開。彼らが単なるDeep Purpleのフォロワーではないという証明になります。こんな曲をかけるバンドが日本、そして沖縄にいたなんて。ジョージ紫のスペーシーな音色のソロも印象的。そのあとのCメロも美しいメロディです。 

シャッフルビートが気持ちいい#7"Kaleidoscope Of Love"、オーソドックスなロック賛歌#8"Find Your Way"に続くのが#9"58"。 
4/5拍子を基調とした疾走チューン。上にも書いたんですが、宮永氏のドラムも随所で光る。かっこいい! 

昔の作品もあまり流通してなさそうだけど聴いてみたいです。 

★★★★☆ 

#1"Celestial Purplessence"~#2"Into The Sun" 
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Theme: HR/HM - Genre: 音楽

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