Protest The Hero / Fortress

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2nd、2008年、カナダ
カオティック・ハードコア / ポスト・ハードコア

心地よい節操のなさ


カナダ出身のカオティック・ハードコアバンド。
#1"Bloodmeat"だけを知っていて、どんなバンドなのかは知っていましたが、アルバムは初めて聴きます。

個々の技量がすごいです。
まずボーカル。オペラをやっていただったかオペラ歌手の人に歌唱法を教わっただか忘れましたが、圧倒的な歌唱力が彼はただものじゃないという証拠です。これだけうるさい楽器陣に埋もれることなく、バンドの中央で存在感を発揮していますからね。
グロウルもうまい。メロディの良さがこのバンドの売りの一つなんですが、彼なしではこの音楽性は成立しないでしょう。
この界隈でもそういないタイプのボーカリストです。

そしてギター。ボーカルが歌ってようが、ましてやそれがサビだろうが、所狭しとピロピロ。
いわゆるメタルっぽい刻む系のリフはさほど多くなく、ツインギターのハーモニーを生かした単音のメロディをタッピングなどを使いながらずっと引いていることが多いです。なのでギターソロというギターソロはないものの全編にわたってサウンドの要を担っています。
ベースソロが#5"Palms Read"にありますが、ベースもかなりの技術の持ち主。ギターとユニゾンする箇所も少なくなく、その技術は折り紙付き。

そしてドラム。この目まぐるしい展開をひっぱるこのバンドのエンジンと言ってもいいかもしれません。
プレイ自体かなりテクニカルなんですが、決して派手すぎず、ボーカルやほかの楽器を邪魔しないプレイ。

サウンドとしてはカオティック・ハードコアなんですが、他のバンドと違うのが、圧倒的にメロディアスだという点。やはりボーカルの歌唱力を生かした曲が続きます。
それでいて楽器もめちゃウマなわけだからおなかいっぱいでございます。濃密な41分間。
でもあまりキャッチーとは言えないですね・・・あと一曲一曲の個性もあまりないため、通して聞くと後半飽きてきますね。
結構それは強く感じました。、

#1"Bloodmeat"は彼らの代表曲の一つ。激しさ、メロディの美しさ、展開の奇妙さ。彼らのすべてが詰まっていて名刺代わりの一曲といった感じ。最後にかけて壮大に盛り上がるさまは圧巻です。このアルバムの中でも突出した完成度を誇る曲ではないかと。
この曲のためだけでも価値有ります。
間髪入れずに#2"The Dissentience"。勢いを止めずに一気に突っ走ります。楽器陣の緊張感がいいですね。
#3"Bone Marrow"のイントロなんて弦楽器すごいことになってますよ。
インタールードを挟んで#4"Sequoia Throne"。彼らにしては結構ストレートな曲じゃないでしょうか。テンポチェンジもそんなないですし。歌メロもいい。
#6"Limb From Limb"には何とDragonforceのヴァディム・プルツハノフ(Key.)がソロ参加。違うベクトルとはいえ同じバカテクバンド。納得です。
#7"Spoils"はスラッシーなリフがかっこいい。そして今作一番の超展開かもしれません。目が回りそう。

変態だなぁ。

★★★☆☆+α

#1"Bloodmeat"


#4"Sequoia Throne"


#6"Limb From Limb"
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Theme: HR/HM - Genre: 音楽

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