Steadlür / Steadlür

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1st、2009年、アメリカ
ロックンロール / グラム・メタル / ポスト・グランジ

華々しさ、キャッチーさ、かっこよさを兼ね備えた逸材


アメリカはアトランタ出身の4人組。
メンバーは全員ステッドラー姓を名乗っているが、本当の兄弟はフィリップ(Vo, Gt.)とダラス(Ds.)のみ。
メンバー全員が同じ姓を名乗るというのはラモーンズを彷彿とさせます。

このデビューアルバムを聴いたとき、僕は衝撃を受けました。
ものすごくかっこいいんです。13曲いり39分。
一曲が4分を越える曲が一曲も入っていません。短期集中。それでも僕に衝撃を与えるには十分でした。
帯にも書いてある、「80’sメタルが持つあの危険な香りを今の感覚で現代によみがえらせた」という表現は本当に的を得ています。

単純にグラム・メタルと言い切ることができないのは、そこに少しオルタナティヴ・ロックやポスト・グランジ、エモの要素さえ感じることができるからです。
サウンドプロダクションがとくにエモっぽいですね。ボーカルの歌い方も少しそれに近いような感じですし。
ただ派手なギターソロとかはメタルの影響下にあります。でもリフは伝統的なメタルっぽくはなくって・・・
と極めて描写困難なサウンドなんですよね。

でもとにかくイメージはジャケット通りの華やかさ!とにかく華やかな音像です。
特に新しいことしてるわけでも、技術が優れているわけでもないんですが。
ほんとに曲の良さだけで勝負です。

これほど素晴らしいアルバムを作って華々しくデビューした彼らですが、この後一枚もアルバムを残すことなく解散しています。
ほんともったいないですね・・・
でもこの一枚はもっと評価されるべきです。影が薄すぎました。もっともっとこのバンド広めたいです。

バイクのエンジン音で始まる#1"Poison"。イントロのギターソロ、そしてAメロから畳みかけるボーカルに圧倒されます。爆走R&Rの表現がふさわしく、サビではばっちりギャングボーカルが入りまして。興奮はいきなりマックスです。
そして間髪入れず「oh oh oh」というコーラスで始まる#2"Bumpin'"。とにかくキャッチー。最高の名曲です。00年代の名曲100選があったら入れてあげたいです。ほんとにキラーチューン。
ドラムのビートで始まる#3"My Mom Hates Me"はミディアムテンポでかなりパンク色が強い一曲。
#4"Turn It Up"はとにかくキャッチーなサビが印象的。直球R&Rって感じです。ラスサビでドラムとボーカルだけになるっていうお約束のアレやってくれてます。わかってるよね~。
一曲一曲短いのでポンポン行きます。#5"It's Too Late"はちょっとメロディが弱いかも・・・でも十分佳曲。
#6"Whiskey And Women"はドラムの重たいビートを中心に進んでいくミディアムテンポの曲。ボーカルの歌い方がこういう曲にあっていてかなりかっこいいです。ギターソロもいい感じ。
#7"Angel (On The Wrong Side Of Town)"はバラード。でもいまいち盛り上がり切らないですね。う~ん。
#8"Time"は今作の中でも一番のエモ・ロックチューン。ドラムの乗せ方とか完全にそれ。こういうところからも影響受けてるんだろうなぁ。メリンリフがかなりかっこいいです。
#9"Suffocate"はフックが素晴らしいAメロが印象的。すごいノレる感じのR&Rです。後半のハイライト。ブリッジで落としてギターソロで倍テンて。鉄板なんだけど最高に盛り上がってしまいますね。ラスサビの盛り上がりもよい。
#10"Barely Breathing"はメインリフがMötley Crüeの"Wild Side"っぽい。
#11"Livin' A Lie"もまたただの佳曲。ちょこちょこ捨て曲があるのはご愛嬌です。
本編最後は#12"Change"。まっすぐなメロディがぐっとくるパワーバラード。ギターソロもまたいいんですよね。シンプルなんですが、こんなセンスあるソロってなかなか弾けないんじゃないですか。
#13"Run, Run, Run"はボーナストラック。これもかなりエモっぽい。本編では聞けなかったスクリームも一瞬聴けます。

このセンスの塊が作る作品、もっと聴きたかったなぁ・・・

★★★★★

#1"Poison"


#2"Bumpin'"
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Theme: HR/HM - Genre: 音楽

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