インセプション

T0008288p.jpg
2010年公開
監督: クリストファー・ノーラン
出演: レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール

SF映画として最高峰


またまた「こんな名作見てなかったんですシリーズ」です。
まあしばらくはこういう映画を見続けていくことにしたのですが。
自分の中でハードル上がり切った状態で見たのですが、それでも最高に楽しめました。

人間の夢の中に侵入し情報を抜き取るという産業スパイのコブ(レオナルド・ディカプリオ)。彼のもとに大企業のトップ斉藤(渡辺謙)から仕事が舞い込む。それは情報を抜き取る「エクストラクション」ではなく、あるアイデアを頭の中に植え付けるという「インセプション」であった・・・

SF映画なので、設定や世界観というのが肝になると思うのですが、前半がほとんどこの世界のルール説明や理論づけに費やされているので、苦手な人はここで「うわ~」となってしまうかも。
でも僕はその段階ですでに「え~すごい!」「なるほどね!」「そうなってるんだ!納得納得!」と驚きと興奮の連続だったので後半も楽しめたのでしょう。
あの夢かどうかを確かめる「トーテム」という道具とかは本当に感心しました。最後にそれがまた重要な役割を果たしてくるのですが。

後半になって実際に「インセプション」のミッションが始まるのですが、ここからは映像のすごさも相まってまた興奮の連続。
そう、この映画、夢の世界の描き方が本当に素晴らしい。
夢といえば連想されるのはちょっとファジーでぼやけてる映像だと思うのですが、この映画では全く逆です。
この映画ではすごくクリアな映像の中にちょっとした違和感だったりとか、不安定感を入れてくる手法で見せています。
これがまた「夢ってでもそういうことだよね」と共感しました。そこのリアリティがこの映画の説得力を抜群にあげていると思います。
たとえば、夢の中に他人が入り込んだと気付かれた時に夢の中の住人が一斉にこっちをジロッとにらんで来たり。
そういうちょっとしたホラー感と言いますか。最高です。
これは本当に小説なんかでは絶対に表現できない、「映画ならではの」という表現でした。
この辺はこないだ書いた「エターナル・サンシャイン」と共通するところがあると思います。

ミッション中の夢の世界の描き方もまた素晴らしい。
第1ステージ。雨のNY。「トイレに行きたくて雨かよ」みたいなセリフに思わず笑ってしまいました。
突如街中の道路に突っ込んでくる電車。突如現れる武装部隊。
そして一番よかったのが第2ステージのホテル。
先ほど上で書いた「いきなりにらまれる」があるし、「かと思えばあれ、気付かれてないのかも・・・あ、でもやっぱ今また気づかれた!!」みたいな描写がいいし、何より上階層の影響を受けて重力がおかしくなった状態でのアーサー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)の格闘シーンがすごい。映像としてすごく面白かったです。あとだまし絵の階段のくだりとかね。
第3ステージの雪山のシーンは上記2つに比べると・・・という意見があるみたいですが、ここはストーリーの重要な分岐点があるので僕は別に不満ではないですね。

そしてこの後の展開がね・・・!
そして最後の終わり方。爆笑してしまいました。どこまでニクい演出なんだと。

この世界のルールを厳密に考えていくといろいろ齟齬が生じたり、ある問題を抱えたコブをはじめ、このチームがあまりプロフェッショナルじゃないみたいな話もあるみたいなのですが、僕みたいな素人は1回見ただけだといわれて初めて「あ~、確かに」と思うくらいなので、見てる間は100%楽しむことができました。

★★★★★

スポンサーサイト
Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する