Hardcore Superstar / Hardcore Superstar

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5th、2005年、スウェーデン
グラム・メタル / ロックンロール

再出発を飾った傑作アルバム


スウェーデンのグラム・メタルバンドが2005年にリリースした通算5枚目のアルバム。
これまでの作品は未聴なのであまり詳しいことは言えないのですが、結構アルバムごとに作風を変えるなど迷走していたらしいです。
そしてこのアルバムで僕らが今なじみ深いいわゆる「HCSS印」のようなサウンドが出来上がったようです。
バンドの方向性を決定づけた記念すべきアルバムと言ってもいいでしょう。

このバンドの武器、それはズバリ!ドラムではないでしょうか!
Magnus "Adde" Andreassonの手数足数の(グラム・メタルバンドにしては)多いドラミングが、このバンドをシーンの他のバンドから差別化しているように思いました。
結構こういうバンドにしては練られた構成の曲も多かったり。
そういうところでバンドを引っ張っていってる推進力になっているのがドラムだとおもいました。アルバムを通して聴いた感想です。

Jocke Bergもいい声持ってますよね。
一瞬で彼だとわかりますからね。特にこういうジャンルはボーカルが命みたいなところありますからね。
Thomas Silverのギターワークが冴えわたってます。グルーヴ感あふれる躍動感たっぷりのリフワークからテクニカルなソロまで。
ひとつの聴きどころとして挙げていいと思います。

Mötley Crüe直系のグル―ヴィーなR&Rに、時折北欧らしくメランコリックなメロディがのるところが彼ららしさ。
もちろん100%明るく盛り上がる曲もいいんですが、そればかりだと飽きてしまうので。
その点ではこのアルバムは比較的いいバランスだと思いました。もっとバラードバラードした曲があってもいいかもとは思いますが。
ただ、曲のクオリティがまだ上がり切ってないのがちょっと見え隠れするあたりも・・・まあこのアルバムに関してはいい曲があるから「そこまでな」曲が際立ってしまうみたいなところはありますが。

#1"Kick On The Upperclass"のジャーン、ジャーンというギターリフで一気に「ここからロックンロールショーの始まりだ!」という気持ちにさせてくれます。耳をつんざくハイトーンボイス、わかりやすいリフを刻むギター、そしてしっかりと土台を支えるリズム隊。曲名シャウト型のサビもわかりやすく聴き手の高揚感を誘う。最後はかなりおとなしい終わり方で終わるのですが・・・
そこで#2"Bag On Your Head"のイントロ炸裂。ゆったりしたグルーヴでヘヴィなリフが始まり、スタジアム中が手拍子をしている光景が名に浮かびます。・・・かと思えば大胆なテンポチェンジで曲はスピードアップ。思わず頭が揺れてしまいます。この展開は曲中で何回か繰り返されます。素直にかっこいい!
#4"She's Offbeat"は僕が個人的に好きなボーカルが早口でパーカッシヴなリズムで歌い上げるR&Rチューン。この曲のドラムプレイがすごいですね。メリハリのついた曲の中にはっとさせられるようなインパクト大のフィルイン。やっぱこの人巧いんだよな。
そして名曲#5"We Don't Celebrate Sundays"。聴く前から曲名は知っていたのですが、イントロ聴いた瞬間、「もしかしてこれがその曲か?!」と分かってしまうほどでした。#4とは対照的にメロディで全部持って行ってますね。とにかくサビがキャッチー。
#6"Hateful"は静かなイントロで始まり、バラードと思わせておいてサビで爆発するタイプの例のあれ。わかっていながら上がるんだよなぁ。まあメロディがいいですからね。ちょいとメランコリックなメロディ。こういうとこが北欧テイスト。
#7"Wild Boys"はイントロからバッドボーイズR&R感丸出し。ちょっと女の子の声が一瞬入ったり、ニヤリとさせるニクい演出もあり。
このアルバムで一番Mötley Crüeっぽい曲が#8"My Good Reputation"。この明るいメロディを歌い上げるボーカルがもうだんだんヴィンス・ニールに聞こえてきますからね。
#9"Cry Your Eyes Out"は北欧テイストのあるちょい悲しげな曲。この曲のSilverのソロ、いいですね。
#10"Simple Man"は曲名通りどシンプルなHCSSソング。こういう曲でもさりげなくツーバスプレイを入れて来たり、うまいなぁ。
#11"Blood On Me"もギターソロがかっこいいです。これまた曲名連呼型のサビ。
本編最後の#12"Standin' On The Verge"はアコギメインのバラード。この曲でのSilverの泣きのソロはアルバムの中でもぴか一の出来ではないでしょうか。鳥肌立ちましたよ。そしてアウトロが次第に#1のイントロにつながっていく、という終わり方。
ボートラ#13"GTO"はパーカッションのフェードインで始まるのですが、この時点で良曲のにおいがプンプンします。そして思った通り最高にブリブリしたリフで始まるもんだから。本当にボートラがもったいない、もったいないよぉ・・・

かっこいい、と思うと同時にこの次のアルバムを聴くのが楽しみになりました。

★★★☆☆+α

#5"We Don't Celebrate Sundays"


#8"My Good Reputation"
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Theme: HR/HM - Genre: 音楽

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