Black Stone Cherry / Magic Mountain

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4th、2014年、アメリカ
ポスト・グランジ / サザン・ロック / ハード・ロック

レトロなのにタイトなグルーヴ感


前作「Between The Devil & The Deep Blue Sea」から3年ぶりにリリースされた新作。
プロデューサーは前作のハワード・ベンソンに代わってJoe Barresi(Tool、Soundgarden等を手掛ける)を起用。
彼ら独特の熱気と泥臭さが混ざって爆発したようなグルーヴ感をうまくまとめ上げています。聴いていても気迫が伝わってきますからね

サウンドは前作とさほど変わらず。
サザンロックを根っことしたきわめて土着的なR&Rをプレイする彼らですが、決してただの懐古厨ではなく、モダンなサウンドでをれを再解釈しているところがポイント。
ギターなんかも(おそらく)ダウンチューニングしているだろうし、サウンドプロダクションも極めてクリアで、グルーヴはこの上ないくらいタイト。
特に今回はドラムのジョン・フレッド・ヤングの巧さが光ります。
完全にLed Zeppelinのジョン・ボーナムから影響されてるであろう(足で3連をやるところとか完全にそうだろうなと思いながら聴きました)そのプレイはダイナミックかつグル―ヴィー。
それだけではなくキメでは手数足数を駆使し音数を増やして隙間を埋めていくときもあれば、引くときは引く美学も持ち合わせています。非常に優れたドラマーです!

そんなこんなでこのアルバムも楽しんで聞くことができました。以下楽曲レビュー。

#1"Holding On... To Letting Go"はBSC印の典型的なロックンロール。途中でテンポが変わるところなんかはニクイ。
#2"Peace Pipe"は南部臭が少し強め。ボトルネックっぽい音色も入っていたり。サビのメロディが印象的。ギターソロが長めの尺使っててかっこいいです。
#3"Bad Luck & Hard Love"はワウを使ったリフがかっこいい。サビに入るときのギターフレーズとか確信犯的。でもまんまと体が動いてしまいます。サビは縦ノリ、それ以外は横ノリといった雰囲気。
#4"Me And Mary Jane"はPVも制作されたリード・トラック。実に彼ららしい泥臭いR&R。この曲もドラムがかっこいいなぁ。あえてサビをカウベルで刻む感じや、ギターソロのバッキングにギターを重ねずにベースだけ、といった風にいたってシンプルな中で各楽器・ボーカルが主張し合う古き良き時代風チューンでかっこいい。間違いなく今作のハイライトです。
#5"Runaway"は彼らお得意のパワーバラード。こういうタイプの曲は一番サビでどれだけ聴き手の耳に食い込むかにかかっているんですが、彼らはほとんど百発百中ですからね。ドカンとかましてきます。2サビ→大サビ→Gソロ→ブレイク→ラスサビという教科書通りの作りなのですが、それでもいいと思わせてくれます。
そしてこういう曲の後に#6"Magic Mountain"という彼らにしては珍しいアップテンポな曲を持ってくるあたりね。完全にわかってますね。これは是非ライブで聴いてみたいですね。絶対盛り上がる。
#7"Never Surrender"はこのアルバムの中でも一番ヘヴィな曲ではないでしょうか。メタルコアバンドでも出てきそうなリフです。でもそこにクリスの声がのると紛れもなくBSC。サビの最後、「Never surrender!」と叫ぶところが痛快です。
#8"Blow My Mind"は決してキャッチーではないもののギターの骨太っぷりがすごいです。カルシウム摂取しまくりです。骨粗鬆症のジジイババアどもに食らわせてやりたいですね。
#9"Sometimes"は甘いメロディ炸裂の極上バラード。あくまでもボーカルが主役で、この甘ったるい雰囲気(褒めてます)はまるでオールディーズを聴いているかのよう。遠くでなっているようなギターもこの壮大な雰囲気づくりに一役買っています。
そしてこういう曲の後は・・・?お約束のキラーチューン!現代文は逆説の後に、HRのアルバムではバラードの後に要注意です!!
というわけで#10"Fiesta Del Fuego"。スペイン語で「火祭り」という題名だけあって盛り上がってます。特にサビの爆発力はなかなかのもの。かっちょええ。そして最後の最後まさかの爆走!ここはさすがに鳥肌立ちました。
#11"Dance Girl"はイントロがめちゃかっこいい。クリーン気味なアダルトな音色でいったんメインリフやってから、一気にヘヴィに。そりゃずりぃぜぇ。そしてまたAメロではおとなしい雰囲気に。こういうメリハリつけられると弱いぜぇ。ついでに言うならギターソロもかっこいい。
そんなセクシーな一曲の後は#12"Hollywood In Kentucky"Nickelbackの"This Afternoon"的な、と言ったらわかりやすいでしょうか、「ホームパーティの裏庭感」ですね。「ほら、ビール片手にみんな楽しもうよ~!」みたいないたってサザンロック的な・牧歌的な・カントリーチックな一曲。こういう曲も1曲くらいないとね。最後のカウント~テンポアップまでがご愛嬌。
ラスト#13"Remember Me"はバラードでもなければR&Rでもない、ミドルテンポの不思議な曲。あえて言うならパワーバラードなんだろうけど、そこまで泣きの要素ないからなぁ。力強いサビが印象的です。

一度はライブが見たいバンドですね。このアルバム聴いて改めて実感。

★★★☆☆+α

#4"Me And Mary Jane"


#13"Remember Me"
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Theme: HR/HM - Genre: 音楽

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