Aphex Twin / Selected Ambient Works 85-92

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1st、1992年、イギリス
エレクトロニカ / アンビエント / IDM

これが23年前の作品か・・・


「鬼才」という名前がこれほど似合うミュージシャンもいないだろう。
彼の奇人変人ぶりにまつわるエピソードはネット上にたくさん落ちているのでそちらをご覧あれ。
しかし彼ほど世間の注目を一身に浴びているミュージシャンもいないだろう。
最近もAFX名義での新曲だか未発表曲だかを発表して話題になっていましたし。

そんなに名前をネット上で聞くとついつい作品も聞いてみようかなと思ってしまうのでございまして。
Druqs」に続いてこの人のアルバムを聴くのは二枚目。
しかもこれはデビューアルバムということで。タイトルどおり、彼がデビューまでの7年間に作りためた作品を集めたアルバムのようです。

「Druqs」は非常に激しくせわしないビートが特徴のドリルン・ベース調の曲と、その合間に配置されたビートのないアンビエント系の曲が半々ずつ収録されていてそのコントラストが非常に印象的な作品でした。
それに対してこの作品はタイトルに「Ambient」と入っているとおり、基本的にはアンビエント系の静かで落ち着いた曲が多いです。
でもビートがない曲もなく、非常に繊細なビート・メロディが堪能できる作品になっています。
23年前にリリースされたとは思えないほどの新鮮味です。

僕はこのジャンルについて全くと言っていいほど知識がないので、このアルバムが当時どれほど革新的であったのか想像するほかありませんが、今聞いても全く古臭くないということはそういうことなのでしょうね。
ダンスミュージックながら、IDM(=Intelligent Dance Music)の名が示す通り、思わず背筋を伸ばしてじっと耳を澄まして聴き入ってしまうような魅力があるサウンドですね。

好きかどうかと問われると、自信をもって「これがテクノの最高傑作だ!」と言い切ることはできません。
それが僕がまだこういう音楽をあまり聞いていないからなのか、それとも単に僕に合わなかったのか。


どっちなんでしょうねぇ。


はまったか、はまんなかったかで言えば、全世界中でこれを「名盤だ!!!」と言っている人に比べたらはまんなかったということになるんでしょうね。

以下、こういう音楽のボキャブラリーがないのですごい擬音が多くなってしまった曲レビューです。
#1"Xtal"は何でもテクノ史に残る名曲らしいです。浮遊感あふれるメロディと音色・ビートで、聴き手を音の森の中へいざなってくれます。みたいなことを言いたくなるくらいフワフワした雰囲気の曲です。霧っていう感じですかね。湿ってる感じ。何故か何度でも聴きたくなる魅力がありますね。
#2"Tha"は9分の長尺。単調と言ってしまってはおしまいですが、テクノ音楽特有のループの気持ちよさのようなものが感じられますね。これも不思議とずっと聞いてられます。
#3"Pulsewidth"はシンセのこれまた浮遊感たっぷりのリフで幕を開ける一曲。バックでうごめくように鳴っているリフもかっこいい。コンパクトながらしっかりと聴き手の耳に残る名曲。ここまでの3曲を聴いただけで只者ではない感じがしてきます。
#4"Ageispolis"はピコピコしたリフで始まる曲ですが、中盤あたりからはひたすらベースラインがメロディを奏でます。それがまた美しい。うまいベーシストにカバーしてほしい。
1分弱のインタールード#5"I"に続いて始まるのは#6"Green Calx"。「アンビエント」という言葉からは少し離れてしまうのですが、結構ブリブリした電子音のリフで始まり、結構ビートも激しく、タムのような電子音や機械音のようなノイズもふんだんに使われたパーカッシヴな一曲。
#7"Heliosphan"はこの出だしの荘厳な雰囲気の中響き渡る最高のメロディが流れてきただけで鳥肌が目覚め始める名曲!曲を通じて壮大なイメージで美しいメロディがリフレインします。浮遊感あふれるビートも最高。
#8"We Are The Music Makers"はこのアルバムの中では結構ダンサブルな一曲。ベースラインがすごくリズミカルで乗りやすいです。
#9"Schottkey 7th Path"はずっと緊迫感のあるメロディがリフレインする一曲。時折入るノイズ音が緊張感を高めてくれます。サスペンスドラマとかでも使われそうな一曲。
#10"Ptolemy"はクラップの音も使われていたりするパーカッシヴな打ち込みに柔らかい音色でメロディがのってそれがどんどん展開していく形の曲。
#11"Hedphelym"は「これぞAphex Twin!」っていうような音色の音で怪しげなメロディを奏でている不思議な一曲。結構この音好きなんですよね。僕が他のアーティスト知らないだけで別にこういう音出してるのは彼に限らないかもですけど。だとしたらおすすめ教えてください。
#12"Delphium"は地味な曲です。ボンゴみたいな音がポコポコ。なんならメインのメロディやってるのもボンゴに聴こえてきたり。
#13"Actium"はメインリフのメロディがかわいいです。それがどんどん解体されていくわけですが。そしてよく聞くとベースラインがかっこいい。これはバンドアレンジとかしたら化けそう。勝手な想像。

傑作だと信じ込んで聞くとそれっぽく聞こえます。よくわかんないですけど。
わかったらまた書き直します。

★★★☆☆+α

#1"Xtal"


#7"Heliosphan"
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