凛として時雨 / es or s

Z336000467.jpg
ミニアルバム、2015年、日本
ポスト・ハードコア / インディー・ロック

さらに研ぎ澄まされたメロディーたち


精力的な活動を続ける彼らが初の海外レコーディングを行いリリースした5曲入りミニアルバム。
レコーディングが行われたのはドイツ・ベルリンのハンザスタジオ。David BowieU2の作品が誕生したスタジオだそうです。

サウンドは(このバンドのことですから)相変わらずの時雨サウンドです。
TKが何かのインタビューで「全て処女作のつもりで作っている、同じところから動いたことがない」とコメントしていて、まさにその通りだなと思いました。
キャリアをかなり積んでいるのにもかかわらず全く初期衝動が損なわれていないなと感じます。
今回も海外レコーディングという初の試みを行うなど、いまだにあくなき向上心がむき出しですよね。

今回はかなりそれぞれの曲、サビメロがすごくきれいというか、キャッチーというか。
これ一回普通のJPOPかなんかにアレンジしてアイドルに歌わせてみたいななんて少し思いましたね。意外と普通にはまるかもしれません。てかはまるはず。
聴いた瞬間にかっこいい!!と思わせるフレーズやメロディが満載ですよ。
ライブで見たらめちゃくちゃかっこいいんじゃないですか。ライブ行きたい。

#1"SOSOS"がほんとにいい例。
イントロのカッティングリフからインパクトは絶大。そこから四つ打ちをベースにしたグルーヴで曲は進んでいき、サビで爆発。
345(Ba, Vo.)とTK(gt、Vo.)が交互に歌い継ぐサビ。これぞ時雨に我々が求めるもの!!
こんなんライブでやられたらヤラれてしまいますね。
さりげなくギターもピロピロしててめちゃくちゃかっこいい。PVフルで見たい!!

#2"Mirror Frustration"はこのアルバムの中でもちょっと僕が大好きな曲。
とにかくメロディがいいです。Aメロから、サビ。これこそAKBあたりが歌っても売れるんじゃないでしょうか。ほんとキャッチー。
しかしそれでは終わらないのがこのバンドです。
緩急つけたアンサンブルでドラマティックに盛り上がっていく後半は眉唾物。時雨の今までの曲の中でもかなり好きな部類。
特に1サビ後とアウトロに出てくるギターのむせび泣くようなフレーズがほんとかっこいい。
これもライブ見たいよ。

#3"Karma Siren"。でました。本作で随一のテンションを誇るこの曲。これが一番ライブで見たいかも。
時雨にしてはストレートなリフで幕開け。そこから終わりまでそのテンションは持続。
ピエール中野(Ds.)のドラムが一番冴えわたってますね。せわしなく動き回ってます。楽しそう。
Cメロの「どれだけ」という部分があるのですが、そこのメロディに「エモ」という言葉の神髄があると思います。胸がぎゅーってなる感じ。

#4"Tornado Mystery"。これは聴いててびっくりしちゃいました。
序盤は時雨独特のあの抑圧されたような、本当は獣のように暴れまわっている感情を無理やり織の中に閉じ込めたような雰囲気のダークなサウンドで進んでいきますが、ちょっと耳を離したすきにそこには、美しい景色が。
     モザイクとプラスチックさえも君が望む透明感なら
     feedbackの絶望の中に光がふと零れて
     ありふれた風景にさえもキセキテキなTornado Mystery
     君の中にもう入り込んで
     Traumerei 滲んだ残像が

本当にここも素晴らしいメロディなんですよ。
歌詞通り、「絶望の中に光が」差し込むような感覚。
TKが作ってくる曲展開にはいつも驚かされていますが、これもまた例にもれず驚かしてきました。

#5"End Roll Fiction"。
この曲でもTKと345のデュエットが聴かれて、これがまた最高です。特にラスサビ。
この作品の最後を飾るのにふさわしいラスサビ。ドラムの盛り上がりも最高。

やっぱこのバンドにしかできないことを最大限やってるな、という印象。
本当に素晴らしいバンドだし、素晴らしいサウンドだし、早くライブがまた見たい。バンクーバーに来てくれ。

★★★★★

#1"SOSOS"


「es or s」ダイジェスト
スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する