内田樹『寝ながら学べる構造主義』

nenagaramanaberu.jpg
文春新書、207ページ

本当に寝ながら学べた


知人のおすすめで手に取りました(とはいってもKinlde版ではありますが)。
今まではずっと「哲学に興味がある」とだけ言って全く勉強はしないというとてつもなくダサイやつだったのですが、この留学中はかなり時間があるので勉強を始めようと思いました。

いままで(ほんの少しですが)哲学の入門書を読んだ(例えば「哲学マップ」)のですが、この構造主義だけはよくわからないままにしていました。
「鏡像段階」とか「ファロスの欠如」とか言われても全くピンと来なくて。

ですが、この本は筆者も前書きで述べている通り、「知らないこと」を軸にしているため、まったくの門外漢でさえすらっと内容が入ってくるようになっています。
寝転がりながらスラスラ読めてしまいます、本当に。

構造主義が実は我々のかなり身近な「常識」になってしまっている「ポスト構造主義」の時代に生きている、と述べるところからはじまり、「構造主義前史」としてマルクスフロイトニーチェの三者に触れ、「構造主義の父」としてソシュールに触れ、「構造主義四銃士」としてフーコーバルトレヴィ=ストロースラカンに触れるという構成になっています。

その大前提としての「構造主義前史」の部分が非常にわかりやすく、導入部分として素晴らしい働きを果たしています。

ラカンの部分はやはり少し難しいと感じましたが、2度読んでやっと大筋は理解したつもりです。

でも、こんなに簡単にわかってしまうような思想ではないと思うので、これからはもうちょい踏み込んだくらいの本を読みたいと思いました。
誰かそれくらいの本ご存知でしたら教えてください。

専門家ではないのでこれが「適切な」入門書なのかは判断できませんが、入門者としてはとにかく「わかりやすかった」と述べるにとどめておきましょう。

★★★★☆
スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する