セブン

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1995年
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピッド、モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー

ひたすらこの世界観に溺れてしまう


まずはこちらをご覧ください。

これは人気お笑いコンビインパルスのコント「SEVEN」なのですが、僕はこのコントがきっかけでこの映画を知りました。
インパルスの板倉さんはこういったパロディもののコントをよく書きますね。

でも、このコントをもし見ていなくてもいずれは見ることになっていたであろう作品ですね。
監督はあのデヴィッド・フィンチャー。そしてブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが主演となれば見ない手はないでしょう。

まず、この映画のすごいところは世界観の構築力!
「銀落し」という手法を用いた非常にダークな映像、常に雨が降る街中・・・(最後にジョン・ドウが言う「ソドムの街」みたいですね)
モーガン・フリーマン演じるサマセット刑事が「厭世感」を感じるのも共感できるような非常に暗くて鬱屈な世界観が作り上げられています。
そしてかの有名なオープニングタイトルNine Inch Nailsの"Closer"が使われています。
文句なしにかっこいい。これが発祥だというのは知りませんでした。


あとただのミステリーじゃなくて、ホラー的なドキドキ要素が効いていて2時間という長さもあっという間です。
例えばミルズが雨の中敵を追いかけ、路地裏に着いたとき。そこにはトラックが止まっているのですが、そのエンジン音がずっとなり続けてることで「ここに絶対なんかある」って思わせてくるんです。だからこそドキドキハラハラ、じっと画面に食い入るように見入ってしまいます。
そういう演出もさすがというべき。

そして物語の核である「七つの大罪連続殺人事件」
言い方は少しアレですが、殺し方が鮮やか!!
どれも猟奇的なのですが、すごくショッキング。犯人の異常さが際立つとともに、この映画に知的な魅力を加えています。
ダンテの「神曲」、ミルトンの「失楽園」、そしてチョーサーの「カンタベリ物語」などの引用やカトリックの「7つの大罪」に沿った殺人。
ただのサイコスリラーだけではなく、こういった「深い」飾り付けがしてあって、思わず知識人ぶって語ってみたくなるような魅力がありますね。
僕はこういうの大好きなのでドンピシャにどハマリしました。

ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンの刑事コンビもいいですね。
定年間近のベテラン刑事と、配属直後の若手。
いつでも冷静沈着で頭脳派なサマセット刑事と、感情に任せて行動するミルズ刑事。
「相棒」の杉下さんと亀山くんみたいですね。
という冗談はさておき、二人の演技ぶりも素晴らしい。特にクライマックスシーンのミルズの演技はすごい



~以下ネタバレ~
衝撃衝撃と言われていたラストですが、僕はちょっと読めちゃいました。
あの現場に向かった3人のうち2人を殺して計画達成、そのくらい警察なら読めちゃってもいいのでは?と思いましたが、それだとラストのこの後味の悪さは出せませんものね。
あとあの奥さんがあれだけ目立っていて最後にかかわってこないとも思えませんでしたし。

まあ読めていたとしてもこのシナリオの価値が下がるわけではありませんし、間違いなく名作です。
この映画がちらっと出てくる「バタフライ・エフェエクト」をまた見たくなりました。

★★★★★

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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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