ハッスル&フロウ

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2005年
監督:クレイグ・ブリュワー
出演:テレンス・ハワード、アンソニー・アンダーソン、タリン・マニング、タラジ・P・ヘンソン

One chance, one opportunity


またまたRHYMESTER宇多丸氏が伊集院さんのラジオで紹介していた映画をば。
しかもヒップ・ホップを描いているとなれば、見ない選択肢はありません。

クスリの売人や売春の仲介人などのいわゆる「裏稼業(ハッスル)」で稼いでいるD・ジェイ(テレンス・ハワード)は、かつてラッパーを志したこともある男。そこに、地元メンフィス出身の大物ラッパーが帰郷しパーティーを開くという知らせを受け取る。そして思いがけない出会いも重なり、彼は再び音楽の道を歩み始める・・・

というあらすじです。
宇多丸さんが紹介している動画もあるのですが、はっきり言ってネタバレしすぎ!
映画の9割くらいまでしゃべってしまっているので、それを聞いてから見た僕は結構ストーリーが読めてしまっていたので大きな感動はありませんでしたが、それでも十分楽しめました。

この映画のいいところは主人公の「夢」に振り回される周りの人たちもきちんと描いているところ。
伊集院さんもこの感想で言っていましたが、特にノラという女性がすごくいい。
ノラはDジェイが世話している売春婦の一人なのですが、ダンスができないので、路上で売春をするだけの日々。
人生の目標も持つことができずただただ日々を過ごすのみ。
この彼女が時折見せる「わたしにも何かできることはないのか、私は何もできないのか」という不安な表情が素晴らしいんですよね。セリフなしで伝わってきます。

そんな彼女がレコーディングの時にある「役割」を与えられる(すっごく些細なことです)んですが、その時のうれしそうな顔!
伊集院さんも言っていましたが、そこだけでちょっとホロっとしちゃうんですよ。

このノラひとりをとっても非常に深いキャラクター設定というか、それぞれに「物語」があって、そこの描写に関して一切手を抜いていない点がこの映画の素晴らしいところだと思います。

僕はあまりネタバレしないで書きたいので、これ以上はあまり書くことがありませんが、あと一つだけ。
劇中で主人公の作る曲がかっこいい。
2005年のアカデミー歌曲賞を勝ち取ったくらいの素晴らしい出来。
8 Mile」でEminemの"Lose Yourself"も受賞していますね。

本当に熱くなれる「負け犬たちのワンスアゲイン映画の傑作」だと思います!

★★★★☆



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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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