Muse / Origin Of Symmentry

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2nd、2001年、イギリス
オルタナティヴ・ロック / スペース・ロック

格段のスケールアップ


2015年のフジロック、MuseがヘッドライナーでほかにもRoyal Bloodとかチラホラ見たいアーティストが大勢いたので3日通しで行こうと思っていました。
結果ゴタゴタでそれは叶わずそのままここバンクーバーに来てしまったのですが、ちょっとばかりそれを後悔していました。
しかし!!なんと!!12月にMuseがバンクーバーに来るというではありませんか!!
なんたること!!速攻でチケット取りましたよ。今からワクワクです。なんせアリーナ公演ですからね。
というわけでコンサートに行くまでにもう一周しようということで今日は2ndを聴きました。

デビューアルバム「Showbiz」ですでに彼らの特徴であるマシュー・ベラミーのファルセットを多用した官能的な歌声と大仰なメロディラインが大々的にフューチャーされていましたが、今作ではそこからさらに進化。

まず、キーボードを前作よりも大胆に導入することで、いささか閉塞感のあった前作に比べて音的な広がりが段違い。
まさに「スペース・ロック」と呼ぶにふさわしい宇宙感というのでしょうか、スケール感のデカさが目立ちます。
そのサウンドは時にEmerson, Lake & Palmerを思わせるほどです。

しかしその一方で、このバンドがギター・ベース・ドラムのスリーピースバンドであることを思いださせてくれるような非常に激しいハード・ロックナンバーもあったりして、その振れ幅も含めて非常にドラマティックな作品になっています
全体的な曲のクオリティも底上げされていて、前作に比べて商業的にも大きな成功をおさめたのも納得です。

あと、前作ではあまり目立っていなかったクリス・ウォルステンホルムのベースが、今作より大々的にフューチャーされています。
いまではMuseのサウンドに無くてはならないあのディストーションのかかったベースサウンド。今作からの登場ですが、聴き手に間違いなく大きな印象を与えることに成功しています。

序盤3曲で立て続けに今作の特徴である大仰なドラマティックな曲が続きます。
まず#1"New Born"。前作の一曲目"Sunburn"を思い出させるピアノイントロでゆっくり始まり、静寂が訪れたところでゴリゴリにディストーションがかかったギターリフが登場。そこから一気にバンドイン。素晴らしい。ギターソロもシンプルながらめちゃくちゃかっこいいです。不気味な終わり方もナイス。


続く#2"Bliss"は曲の中で繰り返されるキーボードのフレーズが非常に印象的。これこそスペース・ロック!!といった雰囲気ですね。めちゃくちゃかっこいい。PVでは赤髪のマシュー・ベラミーが見られます。そしてPVまでめっちゃ宇宙。


そして#3"Space Dimentia"ではついに曲名に"space"って出ちゃってますね。イントロのピアノがすでにドラマティック。期待感を煽ってきます。このバンドはこういう「くるぞ・・・くるぞ・・・っ!」っていう盛り上げ方がうまいですよね。
宇宙を浮遊しているかのようなサビメロといい、カオスなエンディングといい、やはりEL&P的なプログレ臭が感じ取れます。特にこの曲がその色強いです。

と、冒頭3曲で一気に世界観を広げたかと思いきや、ここからは比較的シンプルなアンサンブルの曲が続きます。
#4"Hyper Music"なんかは完全にHR。ロック本来のラウドなサウンドで聴いてるこっちも全曲までとのギャップでテンションバク上がりです。非常にシンプルながらやっぱベースはブリブリだしめちゃくちゃかっこいい。


#5"Plug In Baby"も似たような曲。始まり方もギターのノイズからと酷似しています。この曲のベースのエフェクトはエグイですね。インパクト絶大。ほぼファルセットのみで歌い上げるラストがめちゃくちゃエモい。


#6"Citizen Erased"は7分超の大作なのですが、ラウドなイントロ(このメインリフもすさまじくインパクト大)から始まって次第に静かになり、再びこのメインリフに戻ってくる瞬間がたまらなくかっこいい。そのあとのギターソロもグッド。こういう押し引きがうまいバンドですなぁ。最後はちょっとだれるけど。

後半もいい曲が続きます。
#9"Darkshines"はどこかアダルトな雰囲気が特徴の一曲。サーフ・ロックのようなギターも相まってちょっと日本の演歌っぽくっておもしろいです。Gソロまでちょっと歌謡曲チック。
#10"Feeling Good"はなんか有名なミュージカルの曲のカバーだそうです。Nina Simoneっていう人のバージョンが有名みたい。こちらが原曲。

この官能的な雰囲気が非常に彼らにマッチしていて素晴らしいカバーになっています!!

PVもかっこいい。

日本盤ボーナストラック#11"Futurism"を挟んでラストは#12"Megalomania"。サビではパイプオルガンが入っていてこれまたEL&Pっぽい。クラシックみたいな終わり方しますし。

そしていつもほめるのが最後になってしまいますが、これまた素晴らしいアートワークですね。

★★★★☆+α
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