Muse / Absolution

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3rd、2003年、イギリス
オルタナティヴ・ロック / プログレッシヴ・ロック

キラーチューンもあり、成長を見せつけた3枚目


Museも3枚目。
前作「Origin Of Symmetry」でピアノやシンセを導入して一気に壮大な世界観を作り上げた彼らですが、この3枚目でもそのサウンドを追求しています。

この作品の大きなハイライトはキラーチューンの存在。これまでの作品ももちろん素晴らしかったのですが、楽曲単位で一撃でリスナーを気絶させるほどの曲は持ち合わせていなかった印象の彼らですが、今作ではそういう曲が何曲もあり、セールス面での成功を後押ししました。
まずは#3"Time Is Running Out"。ディストーションのかかったベースとドラムだけで静かに始まるこの曲。しかし次第に盛り上がっていき、サビでは大合唱間違いなしの美しいメロディが堪能できます。とにかく彼らのメロディの強さが前面に出された非常に彼ららしい一曲。


そして#5"Stockholm Syndrome"。ほとんどメタルといってもいいほどの激しいギターリフに縦ノリのリズム、性急さを駆り立てるようなメロディ。そしてサビになると一気に広がる世界観。激しくも儚い、これもまたMuseサウンドの極致。個人的にはこの曲のドラムが叩きたくてしょうがない。


そしてなんといっても#8"Hysteria"。これはイントロだけでやられること間違いなし。このイントロが好きじゃなかったらMuseは一生聞かなくてもいいでしょう。ロック史上に残るであろう歪んだベースのリフから入り、これまた胸を絞めつけられるような切なく美しいギターリックが。もちろんそれ以降もかっこいい曲なのですが、やはりイントロのインパクトで勝負あり、といった感じでしょうか。ギターソロも素晴らしい。


この3曲が収録されてる時点で「名盤だ」と言い切ってしまってもいいのですが、それ以外にもいい曲がパンパンに詰まっているもんだから大変です。次に推したいのはこの曲。#10"Butterflies & Hurricanes"。これまた非常に彼ららしいドラマティックで壮大なメロディが聞きどころなのですが、最大の見せ場は中盤のピアノソロ。クラシックばりにひきまくってます。マシュー・ベラミー(Vo, Gt, Key.)才能ありすぎじゃないですか。そこから歌に戻るところなんかもトリハダもの。


この曲をはじめ、このアルバムは後半になっても全く勢いが止まらないというところがすごいです。
前半はとにかく壮大で勝負しまくってる曲が続くのに対し、後半は1st~2ndの流れを汲んだ比較的コンパクトな曲が並んでいますが、決してクオリティは低くありません。
彼らにしてはかなりシンプルなロックを聞かせてくれる#11"The Small Print"や、ブラシでたたいてるであろうドラムや閉塞感のあるオルガンの音がミニマムな世界観を構築する#13"Endlessly"、サビのやけに明るいメロディが不気味な#14"Thoughts Of A Dying Atheist"など、後半もまったくリスナーを飽きさせない素晴らしい作品でした。

相変わらずジャケットも素晴らしいこと。

★★★★★
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