tricot / AND

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2nd、2015年、日本
ポスト・ロック / マス・ロック / ポストパンク・リバイバル

ワクワク変拍子と楽しい仲間たち


先日バンド初の北米ツアーを行ったtricot。
モントリオールとかトロントとか来てたならバンクーバーにも来てもよかったのに・・・と少し残念な気持ちになりました。
そんな彼女たちが今年3月にリリースした2ndアルバム。

今作を出すのにあたって最大の関心事は、「komaki♂脱退後、果たして後任は誰か?」ということでした。
この問題に対して、彼女たちが出した答えは世間の予想の斜め上を行くものでした。
なんと5人ものドラマーをゲストに迎えるという豪華さ。
そしてそのメンツも豪華。

・BOBO(54-71MIYAVI
・山口美代子(detroitseven)←現在のライヴ・サポートも担当
・千住宗臣
・脇山広介(tabaccojuice
・刄田綴色(ex-東京事変

どの曲に誰が参加しているのか、詳しいことはブックレットが今手元にないのでわかりません。ネット上にもそこまで詳しい情報が載ってないのが歯がゆいです・・・
他にもキーボードでH Zett M(ヒイズミマサユ機)が参加していたりと、豪華ゲスト陣がまず目を引きます。

ですが、サウンドはぶれずにtricot節炸裂、といった感じで、メンバー脱退による迷いとかはあまり感じられませんでした。
相変わらず変拍子使いまくりのハチャメチャ展開。

それは#1"Noradrenaline"を聴けば一発で分かります。刄田綴色のドラムで幕を開ける今作、この1曲目は彼女たちらしさが前面に出ています。そこまで複雑じゃなくてノリやすく、これからtricotを聴く人にもお勧めしたい一曲!・・・でも動画がなく紹介できないのが残念。聴けば聴くほど刄田さんっぽいドラム。

暗く蠢くようなベースリフが印象的な#2"走れ"に続くのがアルバムに先行してシングル発売された#3"E"
タンバリンも交えたBOBOのドラミングがかなり印象的(ちょっとスネアの音が迫力不足ですが・・・)。このアルバムから一番最初に公開された曲だけあってすごくエネルギーに満ち溢れている感じがしました。メンバーがドラムのアテフリに挑戦しているPVは少し笑えますが。中間部のコーラスも印象的。


#4"色のない水槽"はイントロからしてちょっとNUMBER GIRLっぽい。特にギターリフが。このアルバムで一番「パンク」してる曲じゃないでしょうか。

それに対照的なのが続く#5"神戸ナンバー"。明らかに赤い公園を意識したポップソング。この2バンドの交流を考えると不思議なことではないですが、いきなりこういう曲をぶっこまれるとハッとします。アルバムの中でいいアクセントになっていると思います。


印象的な頭サビが頭から離れない#6"消える"は目覚ましにピッタリです。僕はここ1週間これをアラームにして起きています。
歌メロがかなりいいです。超ド級急展開な後半もいい。エモい、エモいぞ。

そして後半へ。
#7"ぱい~ん (AND Ver.)"はシングル「E」収録曲のアルバムバージョン。
H Zett Mのピアノが炸裂しています!くそおしゃれ!!そしてヒロミ・ヒロヒロ(Ba.)のベースラインもこのアルバム中一番といってもいいくらいの輝きを放っています。これは是非ライブで再現してほしい。


続く#8"食卓"もベースのリフレインがいいですねぇ~。緩急のついた展開がエモい。エモいぞ。中嶋イッキュウ(Vo, Gt.)の歌声も迫ってくるものがあります。ライブで大化けしそうな一曲!(バンクーバー来いよ・・・)

#9"庭"は今作の問題作。「踊れない変拍子」を掲げている彼女たちが思いっきり踊れる曲を作ってきたということで。
まあ"爆裂パニエさん"とか他にも今まで踊れるっちゃ踊れる曲があったわけですが、ここまで振り切った曲はなかったんじゃないかな?
悪ノリが大好きな彼女たちらしいっちゃあらしい。ここにはこの5人のドラマーが集合した貴重な映像を貼っておきます。これはすごい。


アルファベット3文字が続く#10"CBG"、#11"QFF"。
前者はkomaki♂が遺したバックトラックをもとに制作された曲。後者にはまたH Zett Mが参加して大人な雰囲気に。やっぱボーカルの色気が増したように感じられます。

最後はシングルとしてもリリースされた#12"Break"。これスルメです。
聴けば聴くほどいい。最後にはもってこいのナンバー。

この人たちのアルバムをここまで聴きこむのは初めてだったのですが、やっぱすごいバンドでした。
今の勢いを是非保ったままいって欲しいものです。

★★★★☆



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