ボウリング・フォー・コロンバイン

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2002年
監督:マイケル・ムーア

アメリカの持つ病理を描き出す傑作ドキュメンタリー


この間何とはなしにiTunes storeを覗いたらドキュメンタリー映画のセールみたいなのをやってて、100円でレンタルできるっつーことで軽い気持ちで一番最初にあったこの映画を選んで見てみました。
これまであまりドキュメンタリー映画を見たことがなかったので、これを機に見てみようと思いまして。
「マイケル・ムーア」という名前は聴いたことがあったのですが、初鑑賞。

いや~、面白かったです
今までこの事件のことやアメリカにおける銃社会について浅い知識は持っていましたが、やはりこのような作品を見ると見方が一気に深まります。

アポなし突撃取材なので、リアルなやり取りが聴けますし、それでいて一貫したものの見方終始貫かれていて、しっかり信頼してみることができました(中にはかなり脚色された編集もあるみたいですが)。

特にMarilyn Mansonへのインタビューは音楽ファンとしてテンション上がりましたね。
彼もかわいそうですよね。犯人が好んで聞いていたからという理由だけで一気に祭り上げられる。

ここで登場するのがアメリカの「恐怖の歴史観」
この考え方には驚かされました。迫害から逃れ新大陸に逃げこみ、そこでは原住民におそれ、その後は増えていった黒人奴隷をおそれ・・・
という風にアメリカの歴史は常に「恐怖」とともにあったという見方は面白かったです。

そしてもう一つ驚いたのはカナダが銃大国だということ。普及率はアメリカに及ばないもののかなり高いようです。
この映画内でアメリカとの比較という形でカナダの例が出てきますが、銃は持ってるけど携帯しないし、夜にも家に鍵は掛けない。
それでも銃による事件はアメリカほど起きない。
「カナダって平和だな~」って最初は思ったのですが、そうじゃなくて、「アメリカが異常」なんです。

全米ライフル協会の描かれ方もケチョンケチョンにやられててかわいそうなくらい。それが監督の伝えたいことなんでしょうが。
実際アメリカでの銃規制への最大の障壁と言ってもいいでしょうね。
最後の会長へのインタビューでかなりこの協会のイメージを決定づけることに成功しています。

僕が一番ぐっと来たシーンはKマートへのアポなし突撃。
最初はむげにあしらわれますが、あきらめずに抗議を続けると・・・続きは映画でご覧ください。
僕はここで思わずウルッと来てしまいましたよ。

日本は絶対に銃社会になってほしくないなと思いました。
日本社会もそこそこ病んでるから銃持たせたらやばい気がする・・・

同じくこの事件を取り上げた「エレファント」も見たかったけど、iTunesになかった・・・

★★★★★

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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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