Metallica / Kill 'Em All

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1st、1983年、アメリカ
スラッシュ・メタル

初期衝動の塊


ナポレオンに初陣があったように、Metallicaにも1stはあるわけで。
さらに言えば、スラッシュ・メタルというジャンルにも始まりがあるわけです。

僕が生まれるよりも11年早く、このジャンルは産声をあげました。
このアルバムがその始まりかどうかは議論が分かれるところらしく、やれSlayerだ、いやいや違うExodusだみたいな論議がいまだ飛び交っていますが、それでもその誕生に大きく貢献したという点は誰もが認めるところです。

サウンドプロダクションは劣悪だし、ジェームズ・ヘットフィールド(Vo, Gt.)のボーカルはまだまだ未熟なんですが、やっぱりかっこいいですねこのアルバム。
その事実は32年たった今でも、Metallicaはライブでこのアルバムからの曲を外さないことからもわかるでしょう。
言い換えれば、この曲たちは32年間もの間、世界各地でメタルキッズの首を振らせてきたわけです。

僕がMetallicaを初めて聴いたのは中学生の時、まだメタルにはまりたてのころで、まずは名盤「Metallica」から入ったんですけど、そこからどんどんさかのぼって聴いていくうちにたどり着いたのがこの1stで。
その当時聴いても新鮮ですし、そこから10年たって、いろんなメタル、いろんな音楽を聴いてきた今聞いてもやっぱり新鮮。
若造の僕ですらそうなんですから、当時リアルタイムで聴いた人たちの衝撃はちょっと僕には想像できません。

その新鮮さの源泉は、やっぱりリフではないでしょうか。
今の若手のスラッシュ・メタルバンドを聴いてもたま~にMetallicaからの、特にこのアルバムからの影響を感じるリフって必ずどこかにあると思うんですよ。
スラッシュ・メタルの基本形をビシッと世間に提示したのがこのアルバム。本人たちにそんな意図はなかったんでしょうけど。

「速さ」がとにかくこのジャンルの特徴であり、このバンドを当時の他のバンドと決定的に際立たせた要因です。
#3"Motorbreath"#6"Whiplash"といった名曲たちがその「速さ」を体現しています。ここでは後者を。

熱狂のライブバージョンでございます。

また、Metallicaといえば大作志向で、ただのスラッシュ・メタルではなくそこにドラマティックさを加えた音楽性が特徴です。
この傾向は次作「Ride The Lightning」以降顕著になっていきますが、この1枚目でもその芽といいますか、兆しは見られます。
例えば#2"The Four Horsemen"。「ヨハネの黙示録」をモチーフにした歌詞や、7分にも及ぶ長さ、矢継ぎ早に繰り出されるリフの嵐。緩急のついたテンポ。これがまぎれもないMetallica大作志向の原点でございます!!

他にも#7"Phantom Lord"なんかもそういう曲ですね。ギターソロ前の展開なんか。

そしてもう一つ特筆すべきはクリフ・バートン(Ba.)の存在。
事故死によってカリスマ視されるようになり、「過大評価だ」とかいう人も少なくないですが、僕はやっぱりこの#5"(Anesthesia) Pulling Teeth"を最初に聴いたときの衝撃は忘れられません。
「この音ベースでどうやって出してんだよ!」と誰もが最初は思ったはずです。こんなかっちょいいベースソロって他にないよ。
アルバムバージョンとは全然違うけどライブ映像をば。


他にも曲単位で話したいことがたくさんあるアルバムでありアーティストなのですが、今回はこの辺で。

★★★★★
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