西寺郷太『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』

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NHK出版、208ページ

アメリカンポップの歴史に見る人種間対立


このブログでも何回も登場している「RHYMESTER宇多丸のウィークエンドシャッフル」。
その中の特集コーナー「サタデーナイトラボ」に時たま登場するのがこの人、西寺郷太さん。
直近の出演だと2015年9月26日放送の「プリンス特集」。

なんでまたいきなりこの人の本を読もうと思ったのかというと、Kindleストアの月替わりセールの中にこの本があって、
「あれ・・・?西寺郷太って、なんか聴いたことあるぞ・・・?あ、タマフルか」
と気づいたからです。やっぱメディア露出って大事。399円也。

なんか仰々しいタイトルがついていますが、この本、アメリカンポップの歴史の概説書です。
肝心の"We Are The World"に触れるのは全体の3割程度。

僕みたいに全くもってポップ・ミュージックの知識がない人にとっては新鮮な知識の連続ですごく刺激的でした。
本文中にもあるように、登場するアーティストを検索して聴きながら読むとまた楽しいです。

読んでて再確認したのが、アメリカってやっぱ人種国家だなと
アメリカで黒人が始めたロックンロール・ポップス。それをイギリスの白人たち(The BeatlesRolling Stones)が見よう見まねで独自の解釈をし、それを逆輸入のような形で受け入れたアメリカでも、結局は「サタデー・ナイト・フィーバー」やBee Geesの成功により、ポップ音楽の中心はやはり白人でした。
MTVができても、流されるのは白人ばっかり。グラミー賞でも、受賞者は白人ばっかり。

そんな状況に誰よりもやるせなさを感じていたMichael Jacksonが、ポップ・ミュージックの王座を取り戻す物語。
僕はそういう風に読みました。

いや~、ポップ・ミュージックは全然疎いのでこれから聴いていきたいなと思いました。
出てくる人名が全然わかんないし。やっぱ聴くべきだよなぁ。面白そう。どうやって勉強するかが問題だけど。
グラミー賞受賞アルバムを1枚ずつ聞いていけば間違いないのかな?詳しい方教えてください。

"We Are The World"のレコーディングの裏話も面白かったですね。このドキュメンタリーの映像も見てみたいと思いました。
このレコーディングのすごさが伝わってくる臨場感ある文章でした。
スタジオに一番最初についたのが元Journeyのスティーヴ・ペリーだっていうのが面白かったです。なんだか。

でも、肝心の「呪い」の部分はなぁ。なんかわざわざ題名にして1冊本を書くほどのことではないように思ったなぁ。
でも全体的に面白かったので、「プリンス論」も読んでみたいなぁ。聴くのが先かな?どっちがいいんだろ。

★★★☆☆+α
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