Aphex Twin / Computer Controlled Acoustic Instruments Pt2

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EP、2015年、イギリス
アンビエント / 実験音楽

エレクトロニカのアンプラグド音源


僕は去年くらいに「名前よく聞くなぁ」と思って聴き始めたクチの人間なのでとやかく語る資格もありませんが、このアーティストはなんかいけ好かないんですよね。
奇人変人と言われているし、出す作品も奇妙奇天烈。
かっこいいな、きれいだなと思って聞いていてもふとした瞬間にあの「Richard D. James Album」のジャケットの顔が目の前に現れて

「ちゃんとわかって聴いてる?」

っていきなり問いかけてきそうな緊張感を伴って聞いてしまうんですよね。純粋に楽しめないというか。常に裏を読んでしまう。

そんな彼が今年1月にリリースした作品がコチラ。
2014年に13年ぶりのアルバム「Syro」を出してからは堰が切れたかのように次々と作品を出しているイメージがあります。
つい最近も彼のものと思われるSoundcloudのアカウントに新曲とみられる曲がアップされて話題になっていました。

この作品、タイトル通りの作品です。
生楽器をロボットが演奏したという作品です。
それ以上でも、それ以下でもない。

曲名に見られる"Hat"とかがロボット名みたいですね。
作品名もひねりなし、曲名も作業するときにつけた名前がそのままだし、曲も短いものは9秒とか(13曲収録されているけど収録時間は30分未満)。これを作品といっていいんですかね。彼だから許されますけど。
ロボットが生楽器を演奏するというアイデア自体も誰かがもうやってそうですし。そんな新しいものじゃない気がする。

曲の雰囲気的には「Drukqs」に近い気がします。じっさい今作のタイトルにある「Pt2」というのはこの「Drukqs」を受けてのことらしいですし。
プリペアド・ピアノを使った不思議な音にビートが乗っかるというようなサウンドです。

でも電子音を一切使わず、コンピューターがたたいているとはいえ生音を使っている分温かみのようなものもありますね。
それが彼の作り出す無機質な雰囲気のサウンドと相まって不思議な雰囲気を出してて面白いっちゃあ面白いですけど、作品として傑作かといわれると、答えはNO。
これを祭り上げてはいけないと思いますよ。

#3"Diskhat1"や#11"Diskhat2"みたいに、本当に機械がたたいてるのかっていうくらい踊れるグルーヴを出している曲もあるんですが、やっぱそれでちょっとノッちゃうと例のあのジャケットの顔が出てきて

「それ、機械がたたいてるだけだよ?それでノっちゃうの~?」

とかって言われてクスクス笑われそう。
ほんっと、いけ好かない野郎だ。

★★☆☆☆
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