ロッキー

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1976年
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
出演:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザースほか

僕の生涯の一本、見つけました!


今回は完全ネタバレで行きます。見たことない人は回れ右andTSUTAYA直行でお願いします。

元来涙もろい人間じゃなかったんですが、最近はなぜか昔より少し泣きやすくなったなぁと実感するときがあります。
昔は感動系の映画を見ても何とも思わなかったりしたんですが、ここ最近はウルッとくることがあしばしば。
今までの人生で一番泣いたイベントは高校の卒業式なのですが(約4年前)、今までで一番泣いた「映画」となると、これまで映画で大泣きしたことなかったなぁって。
それほど「泣ける映画」なるものを見てこなかったっていうのもありますが。

でも今回見たこの「ロッキー」、完全に泣きました。たぶん今までで一番。
ラスト10分、一度倒れたロッキーが立ち上がるところからエンドロールの終わりまで泣きっぱなし。
こんなの、初めて。

自分の中のハードルもそんなに高くなかったていうのもあるかもしれません。
最近公開された「クリード チャンプを継ぐ男」の話題を目にするうちに見たことねぇし、と思ってほんと「何の気なしに」見たもんだからもうそれはノーガードの状態から強烈な左フックをもらったようなもので。
今まで僕の中のベストムービーは「フォレスト・ガンプ」だったのですが、それが見事に塗り替えられました。

もともとスポーツをするのは好きじゃないんですけど、スポーツの「人間ドラマ」的側面は大好きで。
モータースポーツが大好きなんですが、母国での初優勝を果たした1991年ブラジルGPのアイルトン・セナとか、同じく母国での優勝で思わず表彰台で涙を流した2012年ヨーロッパGPでのフェルナンド・アロンソとか、ああいう厳しいスポーツで戦う男たちが時折見せる「人間味」というものに並々ならぬ魅力を感じます。

そうすると、この映画って純度100%の「それ」じゃないですか。
まさにアメリカン・ドリーム。昨日までの「負け犬」が一夜にしてチャンピオンに。
周りに「もう終わりだ」と言われ続けた男の逆襲。

彼にとっては勝ち負けは関係ないんですよね。
試合前夜、ロッキーがエイドリアンにだけ語るあの本音。

"負けたっていい。脳天が割れてもいい。15ラウンド終わっても絶対に立っていたい。最後まで戦いたい。そうすることで僕はこの人生で初めて、ただのゴロツキじゃないということを証明できる"



このセリフにこの映画のすべてが集約されているといっても過言ではありません。
彼は勝つためじゃなくて、証明するためにリングに上がったんです。僕、ここのシーンでもはやうっすら涙。

勝つためじゃないから、彼は判定を協議している最中もず~っとエイドリアンを探していたんです。
そして判定がアポロに上がった後、ようやく二人は抱き合う。
そこでエイドリアンが言う「I Love You」がほかのどの映画の「I Love You」よりも愛にあふれているし、美しい。
僕、この時には涙の塊と化しています。

このエイドリアンとの恋物語をはじめ、彼が周りの人物たちを巻き込んで成長していく過程がもう素晴らしいんです。
あのコーチ(ミッキー)との和解のシーンでももうウルッときてましたし。あのシーンも最高にいいですよね。
120分間1秒たりとも途切れることのないこういう人間ドラマが最後の試合のシーンで爆発するというね。
シンプルながら一番効果的なストーリーですよね。

この脚本は当時しがない三流俳優だったシルヴェスター・スタローンが3日で書き上げ、プロダクション会社に持ち込んだもの。
紆余曲折があり最終的に彼がロッキー役を演じることになりましたが、スタローンにとってもこれが千載一遇のチャンス。
だからこそやはり演技にも魂がこもっていますよね。圧巻の演技。

結果ロッキーは試合に負けてしまいましたが、この映画とスタローンは大勝利。
ここからスターダムにのし上がっていくことになります。

本当にすべての要素が完璧に近い出来の、映画史に残る素晴らしい作品でした。
僕が幼い時にこれを見てたら、ボクサーを目指していたことでしょう。

★★★★★

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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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