野口義修 『F1ビジネス戦記 ホンダ「最強」時代の真実』

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集英社新書、192ページ

F1ファンなら十分楽しめます


直前の更新で「スポーツの持つ人間ドラマが大好きだ」と書きました。
でもそういう「人間ドラマ」って必ずしもピッチやフィールド、サーキットの上の「表舞台」だけじゃなくて、「裏舞台」にもそういうドラマはあるわけで。
特に今回ご紹介するF1の世界にはそれが多いような気がします。まあほかのスポーツについて疎いだけかもしれませんが。
「F1速報」という雑誌の広告のキャッチコピーに以下のようなものがあって、

"F1には、全部ある。"


まさにその通りだなと。
コンペティション、熱狂、プライド、仲間、戦略、涙、疑惑、駆け引き・・・
ほんと素晴らしいスポーツなんですよ、F1って。

・・・とF1の魅力を語り始めたら2時間は話し続けてしまうので、今回読んだ本の話に戻りましょう。
著者の野口義修さんは元ホンダ社員。
この通称「第2期ホンダ」の時期にF1の現場で仕事をしていたということらしいです。

僕は個人的に将来的にF1に何かしらの形でかかわるお仕事がしたいと思っているので、この人の話は業務内容やそれに臨む態度・意識などの点で非常に興味深かったですし、いちF1ファンとしてもアイルトン・セナやロン・デニスの裏の顔がうかがい知れるようなエピソードがいろいろ出てきて面白く読めました。

特に日本と西洋の文化の違いは面白かったですね。
やっぱF1は西洋の文化なんだなと。日本と混ざり合うのは難しい。
「F1にイエローはいらない」とか言ってたこの時代からに比べたら今はまだましなのかもしれませんが、それでもまだそういう思想は根付いてるだろうなぁ。

でも、純粋にいち新書としてみれば、やはりF1ファン向け、というのは否めないかなと。
本のタイトルほどセンセーショナルな内容ではないし、ファンでなければそれほど楽しめる内容ではありません。
単なる「思い出話」として切り捨てることができるような内容ですからね。

でもやっぱり読んでるうちにこういう現場で働きたい!という気持ちが強まった。

★★★☆☆
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