Lamb Of God / Wrath

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5th、2009年、アメリカ
グルーヴ・メタル / メタルコア / スラッシュ・メタル

はじめまして、ブラスト・ビート


"Wrath"は七つの大罪の一つで、「憤怒」。
怒り狂うことですね。
世界史やった人ならわかるかもしれないんですが、13世紀のローマ教皇、ボニファティウス8世は「憤死」したとされる人物として有名ですね。
憤死ってなんだよ、って思いますけどね。怒って、そのストレスが原因で高血圧とかで死んだでしょうけど、じゃあそれじゃあ病死でいいじゃん。
わざわざ「憤死」って書かれるのもかわいそうですね。なんか滑稽な雰囲気あるもん。

というわけで、この"Wrath"って単語を覚えるきっかけになったのがこのアルバム。
Lamb Of God初体験でした。ここまでゴリゴリのエクストリームメタルを聴くこと自体初めてだったと記憶しています。

出会いの一曲は#3"Set To Fail"
上に書いた通りこの曲はLamb Of Godとの出会いであり、エクストリームなメタルとの出会いであり、そしてブラスト・ビートとの出会いでした。
このイントロで頭ぶっ飛びまして。
もともとブラスト・ビートというものの存在は知っていたのですが、「デス・メタルのやつでしょ」と思ってました(当時は全くデス・メタルを聴いてなかった)。何かものすごく単調で、人間味のないものだと思っていました。
でもこの曲は違いました。そのブラスト・ビートのパートが終わった瞬間、まるでおおしけの日本海、とてつもなく大きなグルーヴの波。
しかもそれでいて曲構成はいたってシンプルそしてキャッチー。
MVもこの音楽の持つ凶暴さをシンプルかつ十二分に表現していて最高。
グラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス賞にノミネート(受賞は逃す)されるのも納得の必殺チューンです。聴くべし。


アコギの流麗なメロディによるイントロ#1"The Passing"からなだれ込む#2"In Your Words"も同じ賞に翌年ノミネート(これまた受賞を逃す)。
こちらは対照的に展開の妙で聴かせてくれます。


緩急のついた曲展開が印象的な#4"Contractor"、曲を通して6連の裏で刻まれるシンバルパターンが独特のねばりつくようなグルーヴを生み出す#5"Fake Messiah"など、目立つ曲もあるものの、基本的には聞き流してしまうアルバムです。
特に中盤~後半。
昨年リリースの新作「VII: Sturm Und Drang」がかなり良かったのでやはり比べてしまいますね。

そして上記の新作のレビューの繰り返しになってしまうんですが、やっぱりサウンドプロダクションはクリアだし、Chris Adler(Ds.)はめっちゃうまい。
このバンドを聴くときはやっぱり意識の5割くらいは彼のドラミングに行ってしまいます。
このグルーヴがすごい!と思ったのは#8"Dead Seeds"。これまたでっかい波のようなグルーヴで、重たいこのギターリフをこのドラミングを使って何とか前へ前へと押し出して言っている感じ。かっけぇなぁおい。

初めて聴いたアルバムだから、という思い入れはありますが、なかなかこれを最高傑作として挙げる人は少ないので、これより前のアルバムを聴いてみたいという思いのほうが強いですね。
それでも聴き手の血圧をあげる働きはしてくれますよ。「憤死」まではしないだろうけど。

★★★☆☆
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Comment

以前インドネシアのジョコ・ウィドド大統領がライブに来ててビックリしたのを覚えてます

2016/01/17 (Sun) 23:47 | akakad #OEZKBdis | URL | Edit

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