As I Lay Dying / The Powerless Rise

ThePowerlessRise.jpg
5th、2010年、アメリカ
メタルコア / メロディック・デス・メタル / スラッシュ・メタル

至高のメロデスメタルコア


このアルバムがこのバンドとの出会いのアルバムです。
それまでBullet For My ValentineとかTriviumの初期作でメタルコアというジャンルがどんなもんなのかは知っていましたが、そこまでコアなバンドは聴いてませんでした。
そんなタイミングでリリースされたこのアルバム。試聴した#4"Parallels"はJosh Gilbert(Ba, Vo.)のクリーンボーカルが印象的な比較的メインストリーム向けの曲で、それを気に入った僕は即購入。
イントロの正統派メタル感、そして疾走、そして激エモなJoshのクリーンボーカル・・・めちゃくちゃかっこいい。


もちろんこの曲も素晴らしいのですが、アルバム全体を聴いた僕は「今まで聴いてきたメタルコアと何かが違うぞ?」と気づきました。
でもその「違い」にもすぐに慣れ、今でも大好きな(そのあとこのバンドのアルバムを何枚か聴いたけど結局まだこれが一番好き)アルバムになりました。

その「違い」については当時は曖昧にしかわからなかったのですが、今回改めてきちんと聴いてわかったことがあります。
彼らのメタルコアは「デス・メタル(メロデス)」+「コア」なんだと。
それまで僕が聴いてきたTriviumは「正統派メタル」+「コア」(少なくとも2ndは)、BFMVは「正統派メタル」+「スクリーモ」(少なくとも1stは)で、どちらも「正統派メタル」がベースになっていました。
おそらくそれが初心者でもある僕がはまったきっかけであり、この2バンドが大きな商業的成功をおさめた理由でもあると思うんです。

でもこのAILDはベースにあるのがメロデス。
だから一聴した時の殺傷能力というか、残虐な感じとかが尋常じゃない。
しかもメロデスを基調にしてるから時たま美しいメロディも聴くことができる。
リフも速いし、ドラムもテクい。
それがかっこいい。

今回聴くまでその違いに気が付けなかった自分も恥ずかしいですが、気が付けてよかったです。
でもこうやって新しい発見があるのでブログやっててよかったって思うときもあるんだよなぁ。暇でよかった。

というわけでこのアルバム。
序盤の6曲の勢いがすごい。一気にやられます。
「激しく押せ押せな曲」と「メロディアスできれいな曲」が交互に続くという単純明快な曲順なんですが、それにやられます。曲もめっちゃいいし。
#1"Beyond Our Suffering"は3分未満の短い曲。ひたすら押しまくり。デス/スラッシュ的なリフ、時にはブラストビートも辞さないドラム、迫力のボーカル。後半のブレイクダウンもいい。
ピンポン押してドア開けたらいきなり金づちで頭どつかれたみたいな衝撃。ここから名作の予感がとまりません。


そして#2"Anodyne Sea"も同じように激しい疾走パートで幕を開けるのですが、#1のようにそれでどんどん突き進むのではなく、ブレイクダウンを随所に取り入れたメタルコアらしい展開の妙で聴かせる一曲。
本作最初のJoshのクリーンボーカルがバシーン!!と決まってます。ホントいい声してるわこの人。
そして2サビのあとのツインギターの流麗なハモリフレーズ。よい!この緩急ならぬ美醜のコントラストがたまらない!


そしてまたまたテンション全開の#3"Without Conclusion"へ。スラッシュ然としたギターリフが光る一曲。ブラスト・ビートも飛び出すたぶんアルバム内では一番テクニカルな曲ではないかと。ところどころに挟み込まれたGソロがよい。
そしてこの後は上で紹介した#4"Parallels"。メロディアスでいい曲やあ・・・

#5"The Plague"はまた疾走チューン。この曲はギターソロがいいですね。2人のギターがうまくかみ合っていて、起承転結がある。
というかこの曲に限らず、このアルバムはギターソロがかっこいいのが多い!#9"Vacancy"のイントロとかもかっこいい。
ギターソロがかっこいいだけで楽曲に華があるように感じますからね、大事なこと。

そして序盤のラストを飾るのが#6"Anger And Apathy"
ミドルテンポなんですがメロディアスだしエモいしとにかく最高。壮大な雰囲気が何とも言えない。とにかく聴いてみて。


・・・という最高な前半が、後半になるとちょっと失速しちゃうのが残念。
最後の#11"The Blinding Of False Light"のころには完全に息切れしてる状態。
でも前半が良すぎるからあまり強く文句は言えないです。笑

あと特筆すべきはプロダクションの良さ。ミックスがコリン・リチャードソンだし納得って感じ。
プロデュースはKillswitch Engageのギタリスト、アダム・デュトキエヴィッチ。
これだけ熱量のあるサウンドなのに決してごちゃごちゃになってなくてすごく聴きやすいです。

今回改めて聴きなおせてよかった一枚。オススメ!

★★★★☆+α
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