星野源 『そして生活は続く』

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文春文庫、204ページ

そうそう、生活ってこんなんだよな


映画「箱入り息子の恋」に続いて、星野源の作品。いまだに音楽作品に触れることができておりません。笑
去年の新作「YELLOW DANCER」がもうとにかく巷で話題なので聴いてみたいこと請け合いなのですが、まあまだ機会に恵まれてないということでございまして。
はい。そのうち聴きます。はい、はい。

突然ですが、僕、かなりのめんどくさがり屋なんです。
特に家事に関しては本当に。
今もお昼ごはんに使ったフライパンとお茶碗を洗わずに放置しちゃってます。
寮で集団生活なんだからすぐ洗えよって話なんですが。知らねえよ。使いたきゃ自分で洗えよ。な~んて。
年が明けるたびに「めんどくさがらない」というのを一年の目標に掲げるんですが、まあ1月のこの時点でもうこの体たらくなわけですから、結局皿は洗わないし洗濯物はたまるし、ゴミ箱にティッシュもどんどんたまっていくわけです。
部屋が汚いね。うん。

だから、このエッセイ集の最初の「料金払いはつづく」から共感しまくり。
なんだかおこがましい言い方になりますが、まるで自分の生活を客観的に覗いてるみたい。
生活の中にあるいろんなノイズを、そのまま無加工で文章にしてる感じ。
これぞエッセイの真髄ですね。

以下、「あとがき」から引用。

"「なにげない日常の中に素晴らしいものがある」どや顔でそんなことを言う人は苦手です。「なにげない日常」の中には「なにげない日常」しかない。素晴らしいものなんてない。"


まさにこのスピリットです。この精神性が全編にわたって貫かれています。

だから彼のダメな部分がどんどんさらけ出されているし、ちょっとひねくれた精神性(「お茶の間の人気者」という彼の今のパブリックイメージとは裏腹に)、決して明るいものではない彼の過去についても大胆に書き晒しています。

でも、そんな正直な文章だからこそ面白い。彼にしか書けないから面白い。
読みながら何度も噴き出してしまいました。
ほんとに知り合いと雑談してるイメージ。ダメダメな友人の近況をだべってるみたいなね。
この絶妙な「脱力感」がいいです。

去年はSFにはまった一年でしたが、今年はエッセイにはまる一年になるかもしれません。
オススメのエッセイがあったら教えていただけると幸いです。

オススメ!

★★★★★
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