ONE OK ROCK / 感情エフェクト

kanjoueffect.jpg
3rd、2008年、日本
オルタナティヴ・ロック / ポスト・ハードコア

青春の1ページ


高校の時から軽音楽をやっている。
でも高校のときは先生方に理解があまりなくて、人数だけは吹奏楽部並みにいた(ほとんどが幽霊部員だったけど)のに「軽音楽同好会」だった。
だからか、「軽音部」という響きに今でも憧れがある。
練習も週に1回(毎週木曜日)、学校の食堂に毎回一から機材を設置して放課後練習していた。もちろん学校が閉まるまでだから3時間に満たない時間。
活動自体は週1回だったが、やっぱり友達はそのコミュニティの中で生まれる。
中学まで帰宅部みたいなもんだった僕は先輩後輩という関係性もそこで覚えた。
「青春」というものがもし僕にあったとするなら、あの食堂での練習は間違いなくその一部だ。

そしてもちろん聴く音楽もだいぶ変わった。
初めてバンドでコピーした曲が9mm Parabellum Bulletの"Discommunication"。
当時全然邦楽のロックを聴いていなかった僕にとって、全部のコピーバンドがそのバンドとの「出会い」だった。
たまに友達に自分の好きなバンドをオススメすることはあったが、それをバンドでやりたいという気持ちは不思議と芽生えなかった。
それはたぶん教えてもらった音楽が全部魅力的に思えたからだろう。
東京事変マキシマム ザ ホルモンELLEGARDENHi-Standardも、全部友達や先輩後輩に教わった。
ちなみに今、大学の軽音サークルでも僕はコピーバンドを自分から組まない。いつも人がやりたいもの、頼まれたものをやっている。
この傾向はこの高校生のときからそうだったんだな。
でもこっちのほうが新しいバンドと出会えるから楽しい。コピーするとちょっと聴くよりもよっぽどそのバンドのことがわかるから。

そしてこのバンドもそうだ。ONE OK ROCK。最初は「Nicheシンドローム」だった。多分"完全感覚Dreamer"か"じぶんROCK"だったと思う。
昼休みの時間に彼と、彼のiPodで一緒に聴いた。俗にいう「イヤホン半分こ」というやつだ。
「かっえけよな!」笑顔で彼が聞いてきた。
「うん、かっけえ」僕は答えた。
当時は「Niche」の読み方も意味も知らなかった。「ナイシェ?」とか思っていた。

すぐにワンオクは僕らのバンド(僕が最初にやったバンドだ)のレパートリーに加わった。
文化祭やライブハウスで、僕らは一生懸命に演奏をした。
結局卒業までそのバンドでは9mmとワンオクをやっていた。
ちょうどこの2バンドがすごい勢いで売れだした勢いだったから見てくれる人も盛り上がってくれたものだ。
もちろん今考えたら僕のドラムなんて下手くそだったし、若気の至りというかすごい赤面物のこともたくさんしてきたけれど(当時のライブの映像とかあるけれどできれば見たくない)、あのいなたいコピーバンドが僕のバンド経験の原点だし、我ながらなかなか「輝いてた」瞬間だった気がする。
僕以外全員イケメンだったけどね。僕だけ彼女できなかったけどね。

まあなんでいきなりこの話をしたのかというと。
何を隠そう、そのバンドで自分たちの卒業ライブに出たときにやった曲が#1"恋ノアイボウ心ノクピド"だったからだ。
確か1曲目だった記憶がある。変拍子のあるGソロの部分やアウトロなんかは苦労した記憶がある。
当時の僕に「拍子」という概念はなかった。聴こえたとおりにたたいてるつもりだった。多分本番でもミスってるはずだ。
このライブではほかにも"Nobody's Home"もやった。これは僕がやりたいって言いだした記憶がある。いいよねあの曲。
最初で最後のオリジナル曲もやった。何とも稚拙なラップ詞を書いた記憶がある。
人間というのは変わった生き物で、こういう話をしているとその映像を見たくなるものである。怖いもの見たさ。
実家に帰った時にでも探してみよう。

というわけで、このアルバムも高校生の時にたくさん聴いた。
その時からこれが2枚目のアルバムだと思ってたのだが、どうやらこれは3rdという扱いらしい。
BEAM OF LIGHT」はどうしてもミニ・アルバムという感じが拭えない長さ・出来だったのだが。

当時から1st「ゼイタクビョウ」よりこっちのほうが好きだったけど、今でもそうだ。
このあとAlex(Gt.)が捕まって脱退してしまって(東京03・飯塚の言うところの「何やってんだよーバカかよー」である)また方向性が若干変わるが、やっぱりこのテイストのワンオクもなかなかいいものである。
今聴いても#1"恋ノアイボウ~"はかっこいいし、パワーバラードの#5"Living Dolls"の歌メロもよい。
何しろ10代後半に聴いた音楽っていうのは体に染みついてるものなのだ。
ワンオクはダサイと誰が言おうが、高校生のときに好きだったものは好きなのだ。こればかりはどうしようもない。
1stは最近聴けなくなってきたけど。

高校を卒業してもう少しで3年になる。
当時は「怒涛の勢いで売れていっているバンド」だったこのバンドも今では「世界的バンド」だ。
留学に行ってる友達たちがこぞって海外でワンオクのライブに行っていて改めてその事実を実感している。

と同時に、「俺も年取ったなぁ」とか思ってしまうのである。
あの卒業ライブを思い出して。

また集まりたいなぁ。

★★★★☆
スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する