Yngwie J. Malmsteen's Rising Force / Marching Out

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2nd、1985年、スウェーデン
ネオクラシカル・メタル / メロディック・メタル

歌モノでもやってけるぞ、と




言わずと知れた名(迷?)ギタリストのソロキャリア二枚目。
彼は人をクビにするのが大好きな人間だから、毎作メンバーが変わるというのがお決まり。
そのため毎回メンバーを確認しなければならないのがちょっと億劫だ。
ソロデビュー作「Rising Force」でドラムをたたいていたBarriemore Barlowが脱退(この人Jethro Tullでも叩いてたみたい)、キーボードのJens Johansson(現Stratovarius)の実兄Anders Johansson(現Hammerfall)が加入。
そして前作ではYngwieが自分でベースを弾いていたのを、今作ではMarcel Jacobが担当することになり、オール・スウェーデン体制が整った。
でもちなみにこの作品のあとボーカルのJeff Scott SotoとベースのMarcelは脱退するんだけどね。ちゃんちゃん。
・・・というメンバーチェンジの話はこの人のアルバムレビューの枕詞だと思っていただければ幸いだ。

どちらかといえばインスト主体で、「いかにも」なギタリストのソロアルバムだった前作と違い、この作品はオープニングのイントロ#1"Prelude"とエンディング#11"Marching Out"を除けば、#6"Overture 1383"のみがインストで、他はすべてボーカルを入れた「歌モノ」となっている。
もともと歌唱力のあるJeffをきちんと歌わせてなかった前作が不思議なくらいだから、この方向転換は納得。

そしてその歌モノの曲が、いいのよ。いい。
前任バンドSteelerとかAlcatrazzで曲作りもやってたから当たり前っちゃあ当たり前なんだが、非常に曲を作るのはうまいなと。
やはり特筆すべきは#2"I'll See The Light, Tonight"だろう。
この曲を実質1曲目に持ってくるあたり確信犯なのだが、やっぱりイントロでやられてしまう。
ど真ん中のリフに、ど真ん中のボーカル。全編から漂う「名曲ですよ~~!!」感が半端ない。
映像はリリース当時のツアーから日本公演の模様を。みんな若いけど、Marcelのロン毛が印象的。時代を感じる。


この1曲がとびぬけて聴こえるせいか、1周目聴いたときは「あとは大したことないのな」な~んて思っていたのだが、そんなことはない。
よくよく聴くと、全曲及第点以上(と言っては偉そうだが)の出来であり、大きな盛り上がりこそないもののもっともっと評価されていもいいのではないかと思った。
1stとこの次の作品「Trilogy」が何かともてはやされ気味だが、この作品も「名盤だ~!」と世間がはやし立てていれば僕も1回目から「すんげ~!」みたいなテンションで聴けたかもしれない。
そうだよ。周りに流されやすい人間だよ。

それにしてもJeff Scott Sotoはうまいボーカルだなあ。
名前はよく聴くのにあまり聴いたことない。Talismanも聴きたいなあ。
Last Autumn's Dreamが好きなんだから聴かないとね。

でも相変わらず録音がモコモコしてるのがなぁ。せっかくのMarcelのベースもあまり聴こえないよ。
でもギターソロとキーボードソロはそれでもクリアに聴こえるのがせめてもの救いだ。
ほぼ全曲で弾きまくってるYngwieは言うまでもないが、#7"Anguish And Fear"や#10"Caught In The Middle"で彼と互角に渡り合っているJensもすごい。
ちなみにこの2曲はこのアルバムの中でもアップテンポな2曲で、アルバム後半のいいアクセントになっている。
特に前者はドラムも目立っていてすごくかっこよい。


やはりほかの偉大な作品に隠れて目立たない作品ではあるが、彼の音楽や彼が影響を与えたバンドたちが好きな人なら、聴いておいて損はないアルバムだと思う。

★★★★☆
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