30 Seconds To Mars / 30 Seconds To Mars

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1st、2002年、アメリカ
ニュー・メタル / スペース・ロック / ポスト・グランジ

あまり知られてないデビューアルバム


今では押しも押されもせぬ人気バンドに成長したこのバンド。俳優のジャレッド・レトがやっているバンドとして有名だ。
僕はジャレッドが出ている映画を「ファイト・クラブ」しか見たことがないから、俳優としての彼よりもこのバンドのボーカルとしての印象のほうが強いのだが。

僕的にはこのバンド、ツイッターとかインスタの投稿の感じとか現地のファンの感じとかを見て勝手に「アメリカのRADMWIMPS」と名付けている。
もちろんバカにする意図はない。とか言っても双方のファンから文句を言われそうだけど。
あの、ちょっと信者がかった感じがね。
わかったわかった、もういわないから。ごめんなさい。

まあその少し宗教っぽい感じも、ちょっと言い方を変えればシアトリカルな魅力を持ったバンド、と言い換えることもできるわけで。
このバンドのそういうところ、僕は好きだよ。

でも音楽性はラッドとは似ても似つかないサウンド。
2nd以降はまたちょっと違うのだが、このアルバムはきわめてニュー・メタル的なサウンドプロダクションであり、時代を感じさせる。
でもそこにスペース・ロック的なアプローチを取り入れているのが彼らの特徴である。
わかりやすく大雑把に言えばMuseのニュー・メタルバージョンだ。大雑把すぎるか。
でも細かい部分だとちょっとストーナー・ロックっぽかったり、インダストリアルな感じもあったりと、何ともつかみどころのないサウンド。

このバンドの魅力はジャレッドの特徴的なボーカルだと思っているのだが、この作品からやはりそこは前面に出している。
分厚いギターサウンドがまずは耳に入って来るが、やはり主役はボーカル。#1"Capricorn (A Brand New Name)"からやってくれている。
下のMV(これがまたかっこいいんだな)の3:08あたりのボーカルインは鳥肌もの。この一瞬で虜になること間違いなし。
後半に向けて盛り上がる展開も聴きどころなのでできれば飛ばしてほしくないのだが。


続けて#2"Edge Of The Earth"も紹介してしまおう。
こちらはなんだかスペーシーなリフが印象的だ。歌の雰囲気も非常に浮遊感があって、聴いているとまるで宇宙の旅に出たかのような感覚を味わうことができる。
真っ暗で何もない宇宙空間をどっしりと重量感のある宇宙船がゆっくりと、でもそれでいて実はすごいスピードで飛んでいるイメージだ。夜のドライブにぴったりだと思う。
ライブシーンを詰め合わせたMVを見るとドラムがツーバスでびっくり。君たち、そういうバンドだっけ?笑


と、ここまでこのアルバムの中でも強力な2曲をご紹介したが、この2曲を聴いて「このバンドよさそう、このアルバムから聴いてみよう!」と思ったそこのアナタ、ちょっと待った。
このアルバムから聴き始めるのは正直お勧めしません。
この2曲以外は正直大きなハイライトもないし(決して悪い内容じゃないんだけど)、言っちゃえば2nd以降のアルバムのほうが音楽的にも洗練されてるしキラーチューンも格段に多い。
事実僕も2ndと3rdを聴いてこのバンドにハマったクチで、この1stをDisk Unionで見るまでは2ndをデビューアルバムだと思っていたくらいだ。
だから2nd以降のアルバムを聴いて、それでこのバンドが大好きになったら、最後の最後にこの1stを聴くのをお勧めする。
まあどうしても、という人は無理強いはしないが、この1枚だけを聴く、というのはやめていただきたい(むしろこの1枚目を聴いてから2nd以降を聴けばその進化により感動するからそれも逆にアリなのだが)。
もちろん2枚目以降は全部聞いたけどこの1stだけ聴いてない、という人にも一応おすすめだ。ちょっとガッカリするかもしれないけど。

僕は聴いていて、これ以降大化けするのを知ってるからなんだかもどかしい気持ちになった。
でもこれもデビューアルバムとしては十分すぎるくらいのポテンシャルを持った作品だと思う。ファンなら聴いとけ。

★★★☆☆
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