Blessed By A Broken Heart / Pedal To The Metal

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2nd、2008年、カナダ
グラム・メタル / メタルコア / ヘア・メタル・リバイバル

中毒性高め、ゲテモノメタルコア


カナダに来て驚いたのはお寿司屋さんの数。
ダウンタウンに行けばブロックに一つはあるし、ハンバーガー屋さんよりもはるかに多いように見受けられる。
もともとアジア系の移民が多い街だというのも関係あるのかもしれない。
当然のことながらそういう寿司屋さんの多くは日本人向けのお寿司屋さんではなく、こっちの人向けにアレンジされた巻物の「SUSHI」だ。
簡単なところだとカリフォルニアロールを思い出していただければ。
それ以外にも日本人にとっては「ゲテモノ」としか思えない独自のスタイルを生み出していて、これが以外にめちゃくちゃおいしい。
特にお寿司をそのまま挙げた「クランチロール」は絶品。
こういう「ファンキースシ」にドはまりしてしまい、今では月1くらいでお店に足が向いてしまう有様だ。
帰ったらこれが食べられないと思うと悲しい。ぜひ日本でもチェーン展開してほしい。

今回紹介するのはカナダはモントリオール出身のこれまた「ゲテモノ」メタルコアバンド。
このごちゃまぜ具合は「ファンキースシ」に負けてはいない。
何が混ざっているのかを一言でいうと、「メタルコアにグラム・メタルの要素を持ち込み、それだけでは飽き足らずさらにシンセやドラムが80'sのディスコ的なテクノ感を演出している音楽」だ。

ウダウダ言っていてもわかりかねると思うので、まず今作のキラーチューン、#4"Move Your Body"を聴いていただきたい。


どうだろうか。思わず体が動き、「サイコー!!」と叫ばずにはいられない、純度100%の愉快な音楽ではないだろうか。
僕は当時この曲を聴いて即CD購入を決意した記憶がある。

メタルコアにグラム・メタルの要素を持ち込むのはかなりの数のバンドがやっていることだが、ここまで豪快に、後先考えずにぶち込んでしまっている例はそこまでないのではないだろうか。
キラキラサウンドなシンセ、これまた電子ドラム的で「古臭~い」感じのドラムサウンド、この2つが彼らの音楽性を一気に「ゲテモノ」化している。
特にドラムのタムのサウンドがいなたくていなたくて。フィルインとか笑えるくらい。

曲も全体的にキャッチーでとにかく聴いていて楽しい音楽。
そりゃそうだ、メタルコアにヘア・メタル、そしてテクノと楽しい音楽が全部入ってるんだから。
特にサビは覚えてしまえるくらいシンプルでキャッチー。ライブでも盛り上がりそうだ。

でもこれだけごちゃまぜな音楽性でもバックボーンというか、ベースとなっている音楽はやはりメタルコア。
"Shred" Sean Maier(Gt. )による速弾きソロや本格的なブレイクダウンパートを聴いていると、このバンドがこんなファンキーなバンドだということを忘れてしまうくらいだ。
でもそのすぐ5秒後には100%ヘア・メタルに振り切ったようなサビが待っていたりするからやめられない。

曲のクオリティ・バラエティの豊富さどちらをとっても申し分ない出来。
日本盤だとボーナストラック(結構いいよ)が2曲入っているのでそっちがオススメ。

では他にもお勧めの曲を2つばかり。
まず#2"She Wolf"
壮大なイントロ#1"Intro"からなだれ込むようにして始まるこの曲は、アルバム実質一曲目ということもあってものすごいテンションの高さ。オオカミの雄たけびとともに疾走するイントロはかなりかっこいい。
サビもめちゃくちゃキャッチー。サイコー。


もう一つは#6"To Be Young"
ほかのコテコテのメタルチューンとは一味違う、青春爽やか系ロック。
これはまんま80年代に出ててもおかしくない。スクリームもないし。
とにかくさわやか。サイコー。
なんだか全然関係ないホームビデオみたいな映像だけど0:30~あたりから曲が始まるので。


調べてみると2014年にすでに解散しているようだ。
僕が持っているのはこの2枚目とこの次の「Feel The Power」(2012)だけ。デビュー作は未聴。なんだか当時カルト的人気を博したらしいが。

何はともあれ、すごくゲテモノだけど非常に楽しい一枚になっている。
こういうのって、いつもだと飽きるけどやっぱ定期的に聴きたくなるのよね。

★★★★☆+α
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