Metallica / ...And Justice For All

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4th、1988年、アメリカ
スラッシュ・メタル

名盤であり迷盤


第58回グラミー受賞者が発表された。
To Pimp A Butterfly」、結局「1989」に負けちゃったね。応援してたんだけど。
「1989」聴いたことないので何も言えませんが、ちょっと残念。
今度最優秀アルバム賞を聴いていく企画のようなものも考えてる。やっぱポップスに疎い僕はグラミー賞にでも頼らなければそこらへんよくわからないからさ。
まずは「1989」聴こうかな。

そして今年のグラミー賞、「ベスト・メタル・パフォーマンス」(メタルファンはあまり気にしてはいないが)はGhostが獲得。
デビュー時はなんだかイロモノ臭がしていたのだが、いつの間にそんなクロウト好みになられて~。これまた聴いてみたい。
そしてこの賞が初めて設立された1990年、この賞を受賞したのがこのMetallica。曲はこのアルバム収録の"One"だ。

曲も最高だし、映画「ジョニーは戦場へ行った」をサンプリングしたMVも素晴らしい。メタル史に残る名曲だ。

この前年に「ベスト・メタル/ハードロック・パフォーマンス」が開設され、Metallicaを退けJethro Tullが受賞し、物議をかもした。Jethro Tullが全くメタルでもハード・ロックでもなかったのが理由だ。
この騒動を受け次年からハード・ロック部門(今ではベスト・ロック・パフォーマンスとなっている)とメタル部門に分けられ、かくしてMetallicaは雪辱を晴らすことができたというわけだ。
そしてそれまではいちメタルバンドに過ぎなかったMetallicaが、「ヘヴィメタル界を代表するバンド」として一般的なリスナーにも認知されるきっかけにもなった。

さて、前作「Master Of Puppets」(1986)はありとあらゆる点で文句なしの大傑作で、レビューを書く際に非常に苦労した覚えがあるのだが、この作品はある「欠点」があって、逆にみんながその部分について言及してしまっているので、これまた書きづらい作品だ。そこに触れずにはいられないというか。

みんなが言うよね。
ドラマチックながら攻撃性を増したスラッシュ・メタル。曲がいいのは間違いないが、いかんせん薄っぺらいサウンドプロダクションが玉に瑕。
これ。みんなが言ってるこのセリフ。

・・・まあその通りだよね。

うん、独自の意見も切り口もないよね。でも、僕もそう思うししょうがない。
一番スラッシュスラッシュしているのは実はこのアルバムだと思う。
というのも僕の中でのスラッシュメタルというのは一曲の中で何個も何個もリフが出てきたり、あっちに行ったりこっちに行ったりするようなメタルなので。

緩急のついた曲展開、目まぐるしく変わるリフ、それでも曲は進んでいき、アルバムも進んでいく・・・
いいっすよね。こういうのってスラッシュ・メタルの中でもサブジャンルがあるのかな?プログレスラッシュとか?Vektorは聴いてみようと思ってるけど。なんかオススメないすかね。
でも構成力でいうとこのアルバムは複雑なのは複雑なのだが、やっぱり「Master Of Puppets」や「Ride The Lightning」(1984)のような様式美は失われているように感じる。
決してどちらが優れているというものではないと僕は思うのだが、世間的にはこの無機質さが不人気みたい。

局単位でいえば、上で紹介した"One"と冒頭の"Blackend"がとびぬけてかっこいい。

単純に出てくるリフが全部かっこいいし、展開の妙も素晴らしい。
展開でいえばこの次のタイトルトラック"...And Justice For All"も素晴らしい。ホント緻密。今の彼らからはあまり想像できない緻密さ。笑


ともかく、僕が言いたいのはサウンドプロダクションがどうのこうの言われているけれど、このアルバム、僕は大好きだよ!ってこと。
僕からは以上!

★★★★☆+α
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