Atreyu / The Curse

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2nd、2004年、アメリカ
メタルコア

流麗なギターワークがかっこいい高度なメタルコア


昨年リリースされた復活作「Long Live」(2015)が会心の出来でファンたちを喜ばせてくれた彼ら。
そんな彼らの出世作がこの2004年リリースのセカンドアルバムだ。

1st「Suicide Notes And Butterfly Kisses」(2002)リリース後、ベーシストのChris Thomsonが脱退、新たにMarc McKnightを迎えている。
しかしこのバンド、この後一度もメンバーチェンジを行っていないというのがすごい。
メンバーチェンジが少ないバンドってなんだか好感が持てていいよね。

初期の名盤」的な扱われ方をされていたので期待して聞いたのだが、それでもやっぱり「名盤」というほどかな?と思ってしまった。
個人的には活動休止前のアルバム「Congregation Of The Damned」(2009)が大好きなのだが、あそこまでのクオリティの作品にはなっていないかなと。
若いなりの勢いがあってすごくいいなと思える部分も多いんだけど、「Congregation Of~」なみの曲の幅広さとか、メロディの質には達していない感。

それでも1st「Suicide Notes And Butterfly Kisses」(2002)と比べるとこの作品は格段にステップアップしている。
リフやソロの一つ一つが確実に攻撃力を持っているし、曲の中での速い/遅いやデス/クリーンのメリハリも効果的に使われている印象だ。
特にギターはいい仕事をしていて、ピロピロしたりツインでハモったりしてメタル色を強く感じさせる。
ソロがここまで耳を引くバンドって貴重。
でもボーカルの二人がスクリームもクリーンもスクリーモ/パンク的な声質の持ち主だし、全体的なサウンドプロダクションもパンクより。
「メタルコア」とはいいつつ、メタルとコアの比率は5:5じゃなくて実は3:7くらいな気がする。このアルバムに関しては。

とにかくギターの二人が持っていってるアルバムだと言っていい。言ってしまえば他はあまり聴きどころがない。
事実、なぜかApple MusicにあったこのアルバムのInstrumentalバージョンを聴いてみたのだが、結構かっこよかった。もちろんいくらかは物足りないのだが。

曲単位でいうとやっぱり前半が強い。
インストのイントロダクションからなだれ込む事実上の一曲目"Bleeding Mascara"はイントロのギターフレーズにやられる。「Congregation Of~」収録の名曲"Stop! Before It's Too Late And We've Destroyed It All"を思い出した。


"Right Side Of The Bed"は「Blessed By A Broken Heartかよ!」と思わず突っ込みを入れたくなるような80'sっぷり。
いったんテンポ緩めて、そこから元に戻ってのギターソロ!今作一番の仕上がり。サイコー。


リフで一番サイコーだったのが"You Eclipsed By Me"
若干メロデスのにおいを感じる。ブレイクダウンもここぞってとこでサイコーにぶち決まってる。


そしてこのアルバムで一番有名な曲といえば"The Crimson"
メロディアスさとヘヴィさが見事に調和し、それでいて極上の美しさをまとった名曲だ。
最後の転調がこれまたサイコー。


このほかにも「Atreyu版"Tears Don't Fall"」の"The Remembrance Ballad"やこれまた有名なBon Joviのカヴァー"You Give Love A Bad Name"など、聴きどころは結構ある。

それでもなぜかテンションが上がりきらなかったアルバムだった。いいのはいいのだけれど。

★★★☆☆+α
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