アポロ13

apollo13.jpg
1995年
監督: ロン・ハワード
出演: トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリスほか

圧倒的リアリティ


オデッセイ」を見に行けない腹いせにこれを見た。
原作小説でも読もうかしら。英語で。
こっちではまだまだ本屋に平積みにしてある。

いやー、やっぱりトム・ハンクスが出てきて何かしらボス的な存在になって誰かを救う映画を見ちゃうと、やっぱり泣いちゃうよね。
最近見た「キャプテン・フィリップス」(2013年、船長のトム・ハンクスは乗組員を守るため海賊に立ち向かう)もそうだし、「グリーンマイル」(1999年、死刑囚収容所の看守のトム・ハンクスは無実の囚人を救うため奔走する)もしかり。
こういう役をやらせたら右に出るものはいない。と思う。それぐらい大好きな俳優だ。

<こんな話だよ!>
アポロ13号打ちあがる。トラブル発生。みんな頑張る。地球に戻れる?


実話にかなり忠実に作られた映画だそうだ。
史実だけじゃなくて、セットの作りも忠実だったらしく、セットを見学に訪れたNASAの職員が帰りのエレベーターを探す際に「本物」を見つけるのに苦労したという逸話まである。
実際そこがこの映画のキモで、この細かいところのリアリティが積み重なって積み重なって、最後の最後に大きな感動を生む。
こういうノンフィクションものは映画を見る前から結末を知ってしまっている場合が多いから、こういうところのリアリティがイマイチだと単なる「再現ドラマ」に成り下がってしまう。
そういう点ではこれは立派な映画になっている点が素晴らしい。
この監督の「ラッシュ / プライドと愛情」(2013)もその点が素晴らしくて、僕みたいなF1オタクでも楽しんでみることができた。
現在公開中の「白鯨との闘い」も素晴らしい出来らしい。見たいよー。

この「リアリティ」にはキャスト陣の演技も含まれる。
特にヒューストンの基地での会話が素晴らしい。
アポロからの入電「トラブル発生」。凍り付く現場。そして次の瞬間全職員が慌てふためき、収拾がつかなくなる。
そこに来てジーン・クランツ指揮官よ。演じるのはエド・ハリス。こいつがかっこいい。
職員を落ち着かせ、冷静に現状を把握し、部署ごとに報告をさせ、そして的確な指示を下す。かっけえ~!
失敗は選択肢じゃない」という言葉をはじめ、決してあきらめないその姿勢に感動させられた。

この指揮官のほかにも、
・規格の違う二つのフィルターをつなぎ合わせるために船内にあると思われる紙やテープ等を使って不格好ながらも機能する装置(には見えない)を開発する職員
ap13filter.jpg←これ

・直前までメンバーだったのに直前で風疹と診断されメンバーから外されふてくされていたのに、問題発生後NASAに呼び出されると不眠不休で地上でのシミュレーション・問題解決に協力するパイロット・ケン(こいつマジでいいやつ~!!
・「たとえ洗濯機で空を飛んでたとしても、あの子なら着陸させるわ」と言い切るトム・ハンクスのお母さん
など、文字通り世界中の人たちが彼ら3人の帰還を待っているという、周囲の人間ドラマもまた素晴らしい。

こういったリアリティやドラマの末、ようやく彼らが帰還したとき、NASA職員の喜びよう、指揮官の安どの表情、そして窮屈な船内からようやく彼らが顔を出すとき、それらを見たとき、僕は涙をこらえることができなかった。どうして我慢できるだろうか?

物語のテンポも非常にいい。一難去ってまた一難、を地で行くプロットだけど、やっぱり引き込まれる。
本当にこの出来事を追体験しているうちにあっという間に終わってしまう名作だった。オススメ!

これがもっともっと豪華になったバージョンだという「オデッセイ」(ヒナタカさんの「オデッセイ」レビューより)を見るのが今から楽しみ!

★★★★☆+α
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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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