Dangerkids / Collapse

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1st、アメリカ、2013年
ポスト・ハードコア / メタルコア / ラップ・ロック

コッテコテのラップコア、'10年代バージョン


アメリカのポスト・ハードコア/ラップコアバンドの1st。
この後アルバムはまだ出してないみたいですが、ツアー等は精力的にやっている模様。そのうち2枚目も作ってほしいですね。

今までいそうでいなかったバンドです。
サウンドは今はやりの電子音をふんだんに入れたポスト・ハードコア。
ブレイクダウンの入れ方とかもうまくて、思わず首が揺れます。
そしてボーカルはクリーンとスクリームを使い分けていて・・・というところまでは星の数ほどいるこういうバンドと変わらないのですが、このバンドの特徴はそこにラップを取り入れているというところ。

Bullet For My Valentineなどの若手メタルバンド(しかもある程度正統派なメタルの系譜を引き継いでいる)が人気を博していた2000年代後半には、「ラップ・ロック?ニューメタル?ださくない?」みたいな風潮があって、Linkin Parkなどの超人気バンドは他としてそういうバンドは完全に姿を消してしまいました。
そこに来てポスト・ハードコアが盛り上がりを見せるようになってきて、結構電子音をバンドサウンドに組み込むバンドが増えてきました。
そこにラップも混ぜてしまえ、という発想が一周回ってウケたのでしょうか、このバンドは結構な人気を博しているように思います。
2000年代前半にこういったラップ・ロック/ニューメタルに触れていたキッズがバンドをやり始める世代になり、その影響が萌芽してきているのでしょうか。
事実、アルバム2曲目の"Light Escape"のリリックの中にはLinkin Parkの名前が出てきます。

はっきり言って、ラップ以外のサウンドに一切個性はありません。
ちょっとオーバープロデュース気味のドラムサウンドやメンバーにDJやサンプラーがいないのにも関わらず全体を埋め尽くす電子音。'10年代になって急激に増えたポスト・ハードコア勢の典型的サウンド。
あえて言うなら、ここまでヘヴィなコアサウンドとの融合はこれまでなかったかもしれませんが。

でもさ、ラップ・ロック好きって、ラップ入ってたら絶対聴きません?
僕自身がそういう人間だからいうのですが、Linkin Parkに衝撃を受けてロックを聴き始めた身としては、ラップとロックが混ざってたら聴くしかないんです。もうそういう体質なの。
で、そういうニッチな人間って「ラップロック?ダサwww」みたいな風潮の時代にも、まるで隠れキリシタンのように家でこっそりManafestやらHollywood Undeadやらをヘッドホンで聞いてたと思うんです。
人前では「そうだね、一昔前はラップ・ロック聴いてたな~」とか懐かしげに言いながら地下にカタコンベを作り、「Meteora」を奉っては「主よ、新しいラップ・ロックバンドを与え給え」などと祈っていたと思うんです!

だから、ラップが入っていればそれでよし。
他に個性なんかいらないんです。それがかっこよければ。
そういう「ラップ・ロック」信者が多くいたから、あるいはこのバンドがその布教に貢献したのか、このバンドはある程度の成功を収めることができたのです。

何曲かMVも制作されているので、せっかくなのでそれを紹介しましょうか。
アルバム1発目、"Countdown"。チカチカしたMVがスタイリッシュ。
この何とも言えない中二感といいますか、過度にかっこつけちゃってる感じがたまりません。
スクリーム多めのヘヴィな曲です。イントロからめちゃくちゃかっこいい。


そしてこっちは勢いが気持ちいい"We're All In Danger"。
これもイントロの「We're All In Dangeeeeeerrrrrr!!」のスクリームがサイコー。
ドラムが女のひとなんですよね。バカかわいいわけでもないしバカうまいわけでもないけれど。失礼ですね。


とにかくラップ・ロックが好きだという人は絶対に聴いたほうがいいです。
そしてはやく2枚目を作ってくれ。

★★★★☆
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