晋平太 / DIS IS RESPECT

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4th、2016年、日本
ヒップ・ホップ

「『ダサい』は褒め言葉」って言うのやめません?


最近漢 a.k.a. GAMI率いる9sariグループが公開したこの動画。

38:50~から見ていただければわかるんですが、Libraレコードへの非難が主な内容。
その文脈でLibraのアーティストとしてまだ所属している晋平太もDisっています。
ほんとこの内容を聞くとこのLibraという会社に嫌気がさします。漢の憤りを見るとそれが伝わってくる。
フリースタイルダンジョンで漢と晋平太の二人が共演しててすごいなと思っていたけれど、裏ではこんな感じになってるんですね。
もちろんいい気持ちはしないけれど、Libraという会社、そしてその会社にまだ務めている晋平太を考えると、なんなんだこいつら、ってなりますね。
もちろん9sari側の意見ばっかり聞いているわけだけども、それはLibra側が全くこういうことについて言及しないからであって。
やましいことがないなら(ないわけないんだろうけど)とっとと人前でコメントしてほしい。どっちみち裁判がこれから始まるみたいですが。
漢のような「正しい」ラッパー(商売としてね)が報われる社会であることを強く切望します。
ずるして利益を得てるやつはくたばれ。

そんなLibraがやってるUMB Recordからリリースされたのがこの4thアルバム。
Apple Musicで聴いたのでLibraにはあまりお金入ってません。ざまあみろ。

よく「晋平太に『ダサい』は褒め言葉だ」というコメントをYouTubeのバトル動画とかで見ます。
確かに、いなたい男くさいパンチラインやアティテュードは晋平太というラッパーの魅力ではあります。
でも、この音源、そしてこの一連の騒動を一通り聞いて僕が思ったのはこの晋平太という人はフッツーにダサいということ。

もちろんあの騒動を聞いてから音源を聴いたのでその部分が若干フェアじゃないかもしれませんが、やっぱりふつうに音源もダサいよこのひと。こんなジャケットで堂々とCDショップに置けるセンスしてる時点でなかなか。
バトルMCとしての彼はディスもできるしそれでも相手をリスペクトする「熱い男」キャラ(でもそんな奴が実はしょうもないことをしてる、となるとそれも幻滅しますが)で、バトルラップとしてはかっこいいんです。
#3"CHECK YOUR MIC"でも引用されてる数々の名ライムはMCバトルという文化の財産だとも思います。



MCニガリR-指定般若が参加したリミックスも結構いいです。

でもCreepy Nutsたりないふたり」の記事でも書きましたが、「表現したいことを持っているアーティストは強い」んです。
その点、この晋平太という男がそれが希薄な気がします。それか表現が下手でこちらに伝わってこないのか。
どちらにせよアーティストとしてはまだまだ未熟に思えます。
ライムやフロウはすごいスキルフルなんだけど、それが「手段」じゃなくて「目的」になってしまってるんです。韻を踏みたいがためのワードチョイスなんだろうな、みたいなのが透けて見えてしまってすごくサムい。
それはバトルでするラップだよ。曲で聴くとキツイ。

#3"CHECK YOUR MIC"、#5"ラップゴッコ"、#10"初期衝動"、#12"365×10"その他の曲中の多くでヒップ・ホップへの愛語りすぎ。そんなに言わなくてもわかってるからさ。でもほんとにヒップ・ホップが好きならそんな会社やめろよ。
あとフックとかで「イェー」だの「ワンツー」言い過ぎ。フリースタイルっぽさ出したいのか知らないけど耳障り。

R-指定が2曲参加していて、その2曲が結構いいです。ただのR-指定ファンみたいになってますが。
#4"末期症状2015"は20年前くらいにZeebraMummy-Dが共演した曲のカバー。

R-指定はMummy-Dに、晋平太はZeebraにあこがれていたキッズだったらしく、愛のこもったサンプリングがあちらこちらで聴けるヒップ・ホップの醍醐味のような一曲に仕上がってます。これはいい。
でもこれはやっぱりカバー・トリビュートにしか過ぎないわけで。決して「オリジナリティ」はない。
ただファンにはうれしい試みですが。
#7"ペーパートレイル"は全編メロディが乗ってる歌モノ。いいです。

でもやっぱり生き方がフェイクな人はやっぱこんな作品を作るんだな、と思ってしまった。
これ以上ヒップ・ホップを失望させないでくれよ、晋平太。今お前ダサイよ。

あ、褒めてないんで。

★★☆☆☆

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