マリーゴールド・ホテルで会いましょう

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2013年
監督: ジョン・マッデン
出演: ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミス、トム・ウィルキンソン、デーヴ・パテール
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インド行ったらマジで価値観変わった!


<こんな映画だよ!>
アカデミー賞受賞作『恋におちたシェイクスピア』の監督が贈る、人生を豊かに変えるヒントがいっぱいの感動作!優雅なリゾート生活を満喫しようとイギリスからインドのジャイプールにやって来た7人の熟年男女が、近い将来豪華になる「予定」のぼろホテルとジャイプールの街に圧倒されつつも、それぞれが新しい生き方を模索する姿を描く。


現在、続編である「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」が公開されているようですが、全くそれを知らずに見ました。iTunesの「今週の映画」で取り上げられていて100円だったので。

とてもテンポの良い群像劇です。
映画全体でも124分という手ごろな長さ。
最初の各々の境遇を手際よく見せていく段階で、もうすでにテンポの良さが現れていました。若干説明不足なくらいでスパっと切って、次へ。
こういう群像劇ではいつも誰が誰だかわからなくなってしまうのですが、この作品ではそういうこともなくスッと登場人物が入ってきました。僕が単純に映画に慣れてきただけかもしれませんが。

そしてキャスト陣が豪華なので画面の重厚感がすごい。
物語の制約上お年寄りしか出てこないので、もうそれはそれは円熟味のある演技をみなさんなさっていてよろしい。
特にビル・ナイがサイコーですねやっぱり。「アバウトタイム~愛おしい時間について~」(2013)でのお父さん役が個人的にものすごい好きで、それ以来この人のファン。と言ってもあと「ラブ・アクチュアリー」(2003)くらいしか見たことないんですけどね。
僕の頭の中で思い描く理想の英国紳士像をそのまま絵にして、3Dにして、歩かせたって感じでホント好き。
この作品でも気さくで人格者で思いやりのある素晴らしい人間を演じきっていて、ますます好きになりました。

もう一人よかったキャストはホテルのオーナー役のデーヴ・パテール。
父親が遺したホテルの成功を夢見て、恋や親に振りまわされながらもひたすら前向きな彼。
インド訛りの英語を早口でまくしたて、常に笑顔を絶やさない彼の姿にやられてしまいました。
あの「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)にも出演しているみたいです。大昔に見たんだけどあまり覚えてないなぁ。見返そうかしら。

そしてインドという異国情緒の見せ方がとてもよかったです。
活気あふれる街中、そして彼らの母国・イギリスでは決してありえないような体験。
水道の蛇口を叩いただけで直してしまうヘンテコな職人など、誇張してる部分もありそうですが、「行ってみたい!」と思わせる輝きがこの映画の中にはありました。
心に響いたのはやっぱりあの元・不可触民の食事係と人種差別主義者のおばあさんの交流ですね。涙必至。あの描き方なんかも見事。言葉が通じないから表情だけでの対話なんだけど、二人の距離が縮まっていくのがわかります。このおばあさん役はマギー・スミス(「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生!)。いやー、いい。

そしてこの映画の最大のミソは「押しつけ」じゃないところ。
映画の主題は「変わること」なんだけれど、こういう環境の変化では変われない人もいるというのをきちんと描いている。
終盤のある展開でそれはわかるのですが、あの展開があるのとないのではこの映画の説得力が違うと思いました。
インド映画ばりの「大団円」のエンディングもこれがあったから許されますね。

たまーに「これどこ?」「ん?これはどこからの帰り?」みたいな謎編集があるのですが、まあストーリーに破たんはきたしてないのでそこまで気にならず。

純粋にいい話でしたし、楽しめました。純粋にオススメ!

★★★★☆

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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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