Primal Fear / Rulebreaker

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11th、2016年、ドイツ
ヘヴィメタル / パワー・メタル
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メタルが聴きたきゃこれを聴け!2016


1997年結成のベテランジャーマンメタルバンドの通算11作目。
ボーカルは元Gamma Rayのラルフ・シーパース。
このバンドの作品を聴くのはこれが初めて。
方々で評判がよかったのもあり聴いてみました。

結果、サイッコーでした!
これでもか、というくらい純粋なヘヴィメタル。小細工とか一切なし。
ラルフ・シーパースのこれぞ漢メタル!というボーカルが所狭しと暴れまわる、漢の漢による漢のためのメタルです!あ、女性も聴いてみてもいいんですよ。
HM/HRを聴き始めてもう8年くらいたつわけですが、まだこのバンドを聴いていなかった自分を叱ってやりたいくらいです。

まずなにより、歌メロが素晴らしいです。
力強かったり、少し哀愁を帯びていたり。とにかくキャッチーで分かりやすいですし、それを歌い上げるラルフ・シーパースが素晴らしすぎて。ボーカルが6割くらい持って行ってるといっても過言ではない。
トリプル・ギター編成のギター陣もザクザクリフを刻んでおりますよ。ソロも3人で分担しているのでしょうか、メタル魂をずいずいと刺激してくるギターワークはさながら「メタルのお手本」。特に#5"In Metal We Trust"(素晴らしい曲名!)のソロは鳥肌モノです。

この曲は非常にGamma Rayっぽいですね。サイコー。
リズム隊もしっかり仕事をしていて、非常にクリアなサウンドプロダクションも相まって「これぞメタルのお手本です!」としてこれからもずっと聴き継がれていくべき作品であるとさえ思いました。

曲のバラエティも、速い曲あり、バラードあり、10分越えの大曲あり、と文句なし。構成もそういう様々な曲が代わりばんこに出てくるという安易ではあるけれど非常に効果的な流れになっていて(特に後半)、1枚を通してだれることが一切ありません。
いまさら言うことではないですが全曲素晴らしいクオリティで捨て曲は一切なし。

まあ何せ新しいことは何もやっていないんですけどね。悪く言えば「過去の焼き直し」。
でもこれは先日のH.e.a.tH.e.a.t」(2008)のレビューでも書きましたが、ここまでのクオリティでやられるとこの「焼き直し」でも立派な芸術作品になるんですね。もちろん好き嫌いはあると思いますけど。
このサウンドで約20年、11枚のアルバムを作っているのですからマンネリ化してクオリティがダダ下がっていてもおかしくないキャリアの持ち主だとは思うのですが、このクオリティをずっと保ちづづけている(らしい)というのは何ともすごい。
このアルバムだけを聴いたら新進気鋭の才能あふれる若手バンド、と言われても納得です。
このように年とってもひたすらいい作品を世に出し続けるいわば「職人」的なバンドっているんですよね。
ドイツというナショナリティも関係してたりするんですかね。質実剛健という4文字が非常に似合うお国柄ですが。

ここからは個人的ハイライト曲をいくつか紹介します。

#1"Angels Of Mercy"

冒頭のサイレンの音がDream TheaterThe Astonishing」のオープニングと酷似していてびっくり。
典型的なメタルソング。(このアルバムは全部そうですが)
ヘヴィで重厚なリフが印象的です。(このアルバムは全部そうですが)
まあ、このアルバムを象徴するような素晴らしい曲ということです。これを聴いてピンと来なければメタルを聴くのはおやめなさい。

#2"The End Is Near"

これも典型的なメタルソング。
ラルフ・シーパースというボーカリストの素晴らしさが存分に発揮された一曲です。
サビのハイトーンスクリームがもうメタル魂にビンビン来ますね。
これも聴いてピンと来なければメタルを聴くのはおやめなさい。人生は有限です。

#3"Bullets And Tears"

冒頭3曲続けてハイライト。実は#6"In Metal We Trust"まで全部ハイライトだったりする。この流れが素晴らしい。
後半も捨て曲はないのですが、前半の流れの良さは異常。
僕が大好きなちょうどいい塩梅のダークさというか、哀愁メロディーというか。こういう曲好きなのよ~。

他にもまるでJudas Priestの"Painkiller"のようなドラムイントロから激烈ハイトーンボイスが炸裂する#11"Raving Mad"やボーナストラックながら本編のどの曲をもしのぐような勢いを聴かせてくれる#12"Final Call"など、後半にも聴きどころは満載。
特にボーナストラックはもう1曲の#13"Don't Say You've Never Been Warned"も素晴らしい出来なので、ぜひデラックス・エディションを購入することをお勧めします。

2010年代を振り返ったときに、このアルバムは間違いなくこの10年の中でも指折りのメタルの名盤として語られることでしょう。
文句なしの新作!あっぱれ!オススメです!!

★★★★★
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