Lazarus A.D. / The Onslaught

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1st、2007年、アメリカ
スラッシュ・メタル
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R.I.P. Ryan Shutler


今回このアルバムを紹介するにあたってこのバンドについて改めて調べていたところ、悲しいニュースが飛び込んできました。
なんとこのバンドのドラマーであったRyan Shutlerが2015年5月17日、28歳の若さでこの世を去っていました。
事故などではなく病気だったようですが、非常に残念です。今回改めてこの作品を聴いていいドラマーだよなぁと思っていたところだったので。
ご冥福をお祈りいたします。

2007年発表ですが、日本版が発売されたのはこのバンドがMetal Bladeと契約したのちの2009年でした。
当時はまだスラッシュ・メタルというジャンルに対して全然踏み込んだ聴き方をしていなかった記憶があります。MetallicaとかMegadethの有名作くらいしか聴いていなかった。まあ今でもそう大してマニアックなバンドも聴いてないのですが。
でも、そんな僕の琴線に触れたのがこの曲。このアルバムの1曲目である#1"Last Breath"です。

約1分30秒もあるイントロ。さまざまに形をかえ畳みかけるリフの連射攻撃。
その1発1発に心も頭も撃ち抜かれ、すぐさまアルバム購入を決意しました。
ギターソロもめちゃくちゃかっこいいですよ。素晴らしい構成力を持った21世紀スラッシュの名曲と言えるでしょう。

その直後に続く#2"Thou Shall Not Fear"もこれまた素晴らしい出来。

ゆったりとしたグルーヴで入り、イントロからこれまためちゃくちゃかっこいいギターソロをかました直後に、Slayerばりの疾走リフで突っ走る。
そのあとも緩急のある展開で聴かせてくれる必殺チューン。そのグルーヴを引っ張っているのがRyanのドラムです。この曲でもわかる通りとにかくうまいですこの人。
ツーバスのめちゃくちゃ早いしパワフルだし、フィルインやちょっとした飾りつけも多彩。
テンポチェンジやリフチェンジが多くせわしない曲展開もスムーズに聴かせてくれます。
ただ速いだけじゃないグル―ヴィーなドラミングはLamb Of GodのChris Adlerに匹敵するほどの逸材だと思います。

思わずドラマーばかり褒めてしまいましたが、バンドとして演奏技術のたくましさが半端じゃない。
20年くらい活躍してるベテランだと言われても疑わないくらい、彼らの演奏には「円熟」や「老練」という言葉が似あいます。
やってる音楽が音楽ということもありますが、決して若さを感じさせない(この場合褒め言葉)演奏がすごくサウンドとマッチしていてよろしいです。
特にギターの二人はいいですね。リフワークも多彩だし、ギターソロもいちいちかっこいいです。
ベース兼ボーカルの吐き捨てるようなボーカルもスラッシュらしさ倍増って感じでいいですね。

上の2曲以外も紹介したい曲があるので個人的オススメ曲をば。

#5"Revolution"

このバンドお得意でありスラッシュ・メタルの醍醐味である「手を変え品を変え」メタルがこの曲でも聴かれます。
リフがコロコロ変わっていくのですが根底にある推進力が頭からケツまで途切れることなく続いていくのがとてつもなくカ・イ・カ・ン。
途中のギターソロでのツインギターでのハモり+ツーバスドコドコはヤバイ。
所々でブラストビートも炸裂しているとにかく勢いがすごい一曲。

#10"Who I Really Am"

アルバムの最後を飾る曲。
終盤(少しだけ)ダレていた空気感をビシッと締めてくれるキラーチューン。
ブラストビートも交えたインストセクションからの超絶ギターソロの中盤の流れが完璧すぎる。
この"I really am"の語順の文法はこの曲名で覚えました。

当時スラッシュ初心者だった僕でもとても楽しんで聴けた作品なのでそういう人にもお勧めできる1枚です。
スラッシュ・メタルって何なの?っていう質問に対してのとても誠実な回答がこのアルバムだと思います。

オススメ!

★★★★☆+α
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