フライト・ゲーム

フライト・ゲーム
2014年
監督: ジャウム・コレット=セラ
出演: リーアム・ニーソン
AmazoniTunes

乱気流に巻き込まれました。テンションの急降下にご注意ください。


この記事を書いているのは2016年3月23日、ベルギーのブリュッセルの空港・地下鉄での爆破テロが起こったばかりです。
いまだに情報が錯綜していますが、これ以上犠牲者が出ないことを祈ります。
僕自身カナダに留学中ということで飛行機に乗る機会はありましたし、これからちょっとした旅行もするのでまた乗る機会もあります。日本にも帰るし。
今回の映画はそんな飛行機の中でのアクションスリラー。怖い怖い。

<こんな映画だよ!>
NY発ロンドン行旅客機の警備のため、客を装って乗り込む航空保安官のビル。真夜中、彼の携帯に指定の口座に送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺すというメールが届く。悪戯か本気か半信半疑でいるうちに、1人目の犠牲者が出てしまう。ビルは乗客を拘束して荷物や携帯を調べるが、何一つ手掛かりは見つからない。乗客名簿を調べた保安局は「全員問題ない。お前以外は」とビルを疑う…




久しぶりにこういう映画を見ました。
小中学生のころは、こういう派手なアクション映画をよく映画館に見に行ったものですが、最近はヘンに知的になってしまったもので(いやですねぇ)こういう映画からは少し遠ざかっていました。
でも今回iTunesの今週の映画コーナーで100円だったもので。このコーナーはかなり重宝しています。

結論から言うと・・・オ○ニーみたいな作品でした!!
待って!ねえ待って!!決して悪い意味でとらえないで!「これは単なる監督のオ○ニー作品だ!」って時に使う侮辱表現ではございません!
なんでこれが侮辱的表現になるんですか!誤解です!

・・・だって、みんな「アレ」好きでしょう?

なんでこんな素晴らしい行為にたとえたことが侮辱になるんですか!
ということで、これはホメ言葉です。
どういうことかというと、「途中まではすっごく気持ちよくて、あるポイントでマックスを迎えるんだけど、そのあとは賢者タイム」ってことです。
賢者タイムって避けられないけれど、別にそれがあるからって「アレ」をやめることなんてしないでしょ?
それと同じで、だからと言ってこの映画を見ない理由にはならないというか、まあある意味しょうがないというあきらめというか。

・・・ということでちょっと下世話なたとえ話になってしまいましたが、この映画、途中まで(というか最後のチョイ手前まで)はものすごく楽しめました!
でも、飛行機が高度を下げるのと同時に(実際にそういう場面がある)、こちらのテンションも下がってしまいました。
詳しく見ていきましょう。

原題の「Non-Stop」が物語っている通り、物語は至ってシンプル。
密室の飛行機の中で、主人公に送られてくるメール。「俺は乗客の一人だ。金をよこさないと、乗客を20分ごとに殺していく」
航空保安官の主人公は乗客をパニックに陥れないために秘密裏に犯人を突き止めていこうとするが、どんどん犯人の罠にハマっていく。
そして気が付いたら自分がハイジャック犯に仕立て上げられていて、乗客は誰も自分を信じてくれない・・・

この、どんどん追い込まれていく展開に一気に引き込まれました。
徹底して主人公目線で物語が進むので、自分を信じてもらえないふがいなさが手に取るようにわかって主人公にどんどん感情移入していきます。
ちなみに飛行機が離陸して着陸するまで、飛行機の中以外のシーンは皆無です。この徹底ぶりによって「密室」感がより増しています。

こんなかわいそうな主人公を演じるのはみんな大好きリーアム・ニーソン。
96時間」って名前よく見るし、なんだか見たような記憶もあるんだけど、あんまり覚えてない。
というわけで今回がちゃんと見る初めての機会でしたが、めちゃくちゃかっこいいですね。
とにかく行動力ありますね。怪しいと思ったやつは殴るし、とにかく動く。
でも小さい子供には優しいリーアム・ニーソン。子供と話すシーンはフツーに泣きそうになっちゃったよ。
そして追い込まれていく演技がやっぱべらぼうにうまかったですね。これ以下に書くいろいろな不満がある中で最後まで楽しめたのはこの人の力が大きいです。

・・・でも。
この犯人がすこしばかり完璧すぎて、犯人に対する「ハードル」がどんどん上がっていってしまいまして。
これだけ綿密な計画を練り、見事リーアム・ニーソンを犯人に仕立て上げ、ハイジャックをほとんど成功させた人間。
そんな人間は誰で、そんなことをする目的は何で、どんな手段でそれを実行したのか・・・?
本当ならここが最大のクライマックスのはずなんですが、ここで大コケ。
そんな動機・・・?しかもなんだか全然スマートじゃない・・・
ここでこけてしまうと、それはそれは賢者タイムのようにテンションが下がり、そして飛行機も高度を下げ、あっという間に映画は終わります。
賢者タイムなので、ちょっと映画を振り返ってみればもうそれはそれは欠点ばっかりが見えてくるわけですよ。
「あれだけ犯人っぽかった人物を演説一つでコロっと信じられっかよ!」
「この計画どんだけ運頼みなんだよ!」
ふぅ・・・。

でもシネマ・ハスラーで宇多丸氏もおっしゃっているように、これはこういうストーリーにはつきものの「構造的な問題」であり「必要悪」だと割り切ってしまえば、途中まではかなり楽しめたのだから満足するべきなのかもしれません。
「ジャンル映画」ってこういうものなのかもしれません。
かなり参考になった評だったので動画貼っておきます。


でも上にも書いた通りこういう映画を見るのが久しぶりだったというのもあって結構楽しめました!100円だったし!
オススメです。

★★★☆☆
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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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