モテキ

モテキ
2011年
監督: 大根仁
出演: 森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子
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かわいいし面白いし楽しいぞ!!


「とにかく長澤まさみがかわいいから見ろ」と言われ続けて早1年。
今回やっと見ることができました!!大満足!!

<こんな映画だよ!>
藤本幸世(31歳)。金なし夢なし彼女なし。派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライター職として新しい生活を踏み出そうとしているが、プライベート(=恋愛)の方はまるで充実しないまま。新しい出会いも無く、恋することも忘れ、ロンリーな日々を送っていたが、ある日突然、異性にモテまくる奇跡のシーズン「モテキ」が訪れた!趣味が合い見た目もど真ん中タイプなのだが彼氏持ちの雑誌編集者・みゆき。みゆきの親友で清楚な美形OL・るみ子。ガールズ・バーのハデかわ嬢・愛。クールビューティな先輩社員・素子。全くタイプの異なる4人の美女の間で揺れ動く幸世。めくるめくモテキと4人の美女に翻弄されながら、幸世は本当の恋愛(含むセックス)にたどりつけるのか??




まず映画を見る前に知っておかなくてはいけないことは、これがドラマの続編であるということ。
とはいっても完全映画オリジナル脚本であり、ドラマを見ていないからと言ってストーリー理解上特に支障はないのですべて見る必要はないのですが、「これがドラマ版の一年後を舞台にしていること」、つまり「主人公・幸世は一度モテキを経験している」ということは頭に入れてから見るべきです。
僕はこれを知らずに見始めてしまったので、「あれ?これはもしかして映画2作目なのではないか?」という懸念が頭をよぎり3分くらい集中できなくなってしまったので。
ちなみにこれを見た後ドラマ版も一気見してしまったので、ドラマとの比較についても以下でちょこちょこ書いていこうと思います。

あと、もう一つ僕が誤解していたのは(そしておそらく見ていない人は全員そう思っているであろう)、主人公は長澤まさみ・麻生久美子、仲里依紗、真木よう子4人から平等にモテてしまって困る!みたいなストーリーではないということ。
これはポスターや予告編、さらには上記のあらすじ(iTunesの説明から引用)においても巧みにミスリードされている点で、実際のストーリーの中心軸は長澤まさみか?麻生久美子か?という点です。
真木よう子は主人公の同僚で、彼のダメダメっぷりを叱咤激励するサポート役で恋愛対象には1秒たりともならないし、仲里依紗演じるガールズバー店員・愛はちょこっと登場するだけという体たらく。
これはドラマ版でも同様の現象が起きていて、タイトルバックにも登場する菊地凛子は完全に主人公のサポート役で、原作者である久保ミツロウも「あくまでゲストキャラ」と述べています。
一応ドラマではこのゲストキャラとキスをする場面はあるものの、映画冒頭の振り返りで幸世が言っているような「4人を相手にした」というのは少し誇張ではないかと思います。
あと「モテキがいきなりやってくる」という設定もこの映画では弱くなっていますね。ドラマ版ではいきなり多くの女友達からたくさん連絡が来るという場面がありましたが、この映画で主人公が好意を寄せられるのは長澤まさみ、麻生久美子と辛うじて仲里依紗くらい。
しかもこれは主人公自身の行動によるところが少なからずあるので、「ある日突然・・・」みたいなことではないのがなんとも。

・・・と、なんだかネガティブな文句から入ってしまったのですが、ひとこと言っておきたいのが「最高に見ていて楽しい映画だった」ということです。エンターテインメントって、娯楽ってこういうことですよね!というかなり高いレベルの映画でした。

まず、長澤まさみのかわいさが本当に殺人級。
これは彼女のかわいさを楽しむ映画だと割り切って楽しむのもアリでしょう。
それほどこのショートカットの長澤まさみはかわいすぎる。5億点です。
物語の中で明らかになるある汚点?欠点?があるのですが、そんなことも軽く吹き飛ばしてしまうほどのかわいさ。「これなら主人公が惚れてしまうのも仕方がない!」という強力な説得力があるのが素晴らしい。
ここでドラマ版との比較なのですが、ドラマ版でこのみゆきのポジションにいるのが松本莉緒演じる小宮山夏樹。
僕がドラマ版を見ていて最終的にはイライラしてきてしまったのですが、その原因がこの小宮山夏樹という女のビッチっぷり、くそ女っぷりで、それがかなり終盤に向けて物語の勢いをそいでしまっていました。
このみゆきというキャラクターと夏樹というキャラクターが僕に与えた印象の違いが、長澤まさみという女優と松本莉緒という女優の差からくるものなのか、キャラクターが持つ魅力の違いなのかは判りませんが、とにかくこのメインキャラクターの魅力という点においてはドラマ版よりも映画版の方がはるかに改善されていると思いました。

さらにこの映画の魅力を挙げるとすれば、音楽を大胆に取り入れた斬新な演出です。
これはもともとの漫画の原作から取り入れられていた手法で、主人公の好きないわゆる「サブカル」方面の音楽や漫画が数多く劇中に登場しています。
エンドロールで流れるスチャダラパーfeat.小沢健二"今夜はブギー・バック"にすべてが集約されていると思います。
宇多丸氏は自身の評の中でこの劇中の「サブカル」の扱いについて「記号化されている」と苦言を呈していましたが、僕のような門外漢にとっては特に気になることはありませんでした。
でもまあディープなファンからこのように言われているのはどうなのかなとは思いますが。そういう人にもきちんと評価されるのが理想なんですけどね・・・
このような音楽が単にBGMとしてかかるのではなく、時には主人公が見ているフェスの演奏として、あるいはキャラクターが歌うカラオケとして・・・などと一工夫加えた演出で映画にかかわってくるのがいいですよね。
時には画面そのものがカラオケの画面になって画面にでかでかとテロップが出たりもするのですが(これはドラマ版でも取り入れられていた演出)、映画でこれをやってもスベっていないのがすごいなと思いました。
それが一番如実に表れているのがミュージカルシーンだと思います。「(500)日のサマー」(2009)のオマージュで、個人的にはすごくきれいに仕上がっているし、「(500)日の~」ではフツーの日常の中でいきなり始まるから浮いてしまっていたのが、この映画では始まりから「これはファンタジーだ」と観客に気付かせる演出が随所にあったためこういうシーンが浮いていなくて非常に好印象でした。まさかのご本人登場にも驚きましたが。

このミュージカルのシーンをはじめ、主演の森山未來の演技力・身体能力にも脱帽。
このダンスもそつなくこなし、このほかにもその身体能力の高さを生かした動きをするシーンが多くて、まるで漫画からそのまま飛び出してきたかのような素晴らしいはまり役だったと思います。

あとほとんど出てこない上に別にいなくてもストーリー上支障はないというとにかく謎なキャラクター・愛を演じる仲里依紗もフツーにかわいい。もっと出せ。もっと出せよお。
もっといろんなシーンが見たかったんだよお!

麻生久美子も体当たりの演技でイタい中年OLを見事に演じてるし、主人公にとにかく檄を飛ばす真木よう子もいい感じ。
とにかくキャスト陣に対する文句は一切ありません。すんばらしい。

・・・と、抜群の演出と演技で素晴らしい娯楽映画になっているこの作品ですが、それでもやっぱり気になるストーリー上のボロのような部分があって、煮え切らない部分が見過ごせないレベルで存在するのは事実。
特に終わり方についてはご都合主義すぎるという意見が多く見られました。
それに、「恋愛」という普遍的かつそれでいてみんな意見がバラバラなものを題材にしているので、おのおの見て思うところがあるかもしれません。

それでもやっぱり見ていてすごく楽しい映画なので見ない理由はないと思います!
ドラマ版に比べてダメなところは減って全体的にうまく映画に昇華していると思うので、ドラマよりも映画がオススメです!
原作マンガは読んでみたくなりましたが。
こんな映画を作るなんて、テレ東ってすごいっすわ。

おもしろいです!オススメ!

★★★★☆
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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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