【グラミー賞を聴いてみよう Vol.5】 Green Day / American Idiot

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7th、2004年、アメリカ 
ポップ・パンク / オルタナティヴ・ロック 

パンク復活!!


このコーナー、第58回グラミー賞主要4部門受賞作をすべて聴き終えたので、ここからは過去の受賞作をランダムに聴いていこうと思います。 

というわけで今回はこの有名な大傑作を。 
このコーナーは「このコーナーじゃなきゃ普段聴かないような作品を聴くこと」を目的として始めたのですが、その意味ではこの作品は少しこのコーナーの趣旨から外れているといえます。 
これほどのロックの名作なら自分から聞いていたと思います。 
でもまあ、このコーナーを始めたことでこのタイミングで聴けたんだと思うことにします。 

この作品が受賞したのは第48回(2006年)の「最優秀レコード賞」。 
正確に言うとこの賞はシングルに贈られるものなのです(受賞したのは#4"Boulevard Of Broken Dreams")。 
とはいえ、このアルバム自体その一つ前の第47回(2005年)の「最優秀アルバム賞」にノミネートはされていたし、「最優秀ロック・アルバム」は見事受賞。アルバムとしても評価されているといえるでしょう。 

ロックの歴史の中で、コンセプトアルバムやロック・オペラというものは多く試みられてきました。 
古くはThe BeatlesSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」(1967)があったり。 
プログレッシヴ・ロックやヘヴィメタルなど、多くのコンセプトアルバムの傑作抜きには語れないというジャンルまであります。 
最近ではDream TheaterThe Astonishing」は和訳をやってしまうほど結構ワクワクして聴くことができました。 
その点そんな多くの先人たちの偉大な作品たちの中でも、この作品は決してそれらにひけを取らない素晴らしい出来のロック・オペラになっていると思います。
実際に後年舞台として公開されたりしているようです。 

だがしかし。 
#1"American Idiot"#3"Holiday"#4"Boulevard Of Broken Dreams"#11"Wake Me Up When September Ends"など、なまじっか個々の曲の魅力もすさまじいだけに、なかなかアルバムを通して語られるストーリーや思想に触れる人が多くないように思います。 
特にタイトルトラックである"American Idiot"は有名すぎてもう。 
僕自身、3年前ほどにこのアルバムから3曲(#1"American Idiot"、#3"Holiday"、#13"Whatshername")カバーしてライブに出たことがあるのにも関わらず、今回改めて聴くまで歌詞をちゃんと読んでいなかったな、と反省。 
 
 
 
 
でもいちいちここで歌詞の和訳やストーリー解説を行うつもりはありません。 
今回聴くときに僕もそうしたのですがすべて「(曲名) 和訳」でググると和訳してくださっているブログが多数あります。 
そういうのを見ながら聴いてみてください。 

このアルバムの何がすごいかっていうと、彼らの主張が「本気」なんですよ。 
本気でイラク戦争に反対しているし、本気でブッシュに対して怒っているし、本気で「American Idiotにはなりたくない」と叫んでいるのです。 
だから歌詞の中でブッシュをヒトラーになぞらえたりもするし、MVも反戦を訴える素晴らしい出来になっているわけです。 
つまり、このアルバムでGreen Dayは本来の意味での「パンク/反体制」というものを取り戻したといえるのではないでしょうか。 
その部分を今まできちんと理解してこなかったのはすごく残念だったし、今回この体験をすることができて非常に興奮しました。 

アメリカ大統領選を控えたアメリカ。トランプが大統領になったらブッシュ以下の史上最悪の大統領になるのは明らかでしょう。 
リリースから12年たった今、再び聴かれてもいい作品ではないでしょうか。 

それにしてもこういうパンクバンドがやるバラードってヤンキーがする親孝行みたいですんごく泣けちゃうんですけど。

★★★★★
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Comment

No title

傑作ですよね
Wake Me Up When September Endsの雰囲気ががThe VinesのWinning Daysと似てて好きです

ヒラリーとクルーズは絶対嫌です

2016/04/16 (Sat) 20:18 | akakad #OEZKBdis | URL | Edit

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