Metallica / Metallica

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5th、1991年、アメリカ 
ヘヴィメタル 
  
メタルを救った奇跡のアルバム


最近は新しい音楽ばかり聴いていたので、たまには昔からずっと聴いている作品を取り上げようかなということで。 
出ましたメタル界の名盤。
クソほど売れたこのアルバムです。 
 
このバンドについて書くときにいっつも困るんですよね。何を書けばいいのかと。 
自分で書くとか言い出しといてこの体たらくですからね。あきれます。 
でもこのアルバム、僕にとってはかなり思い出深いアルバムでして。 
Metallicaを初めて聴いたのもこのアルバムだし、ヘヴィメタルという音楽を始めて聴いたのもこのアルバム。 
たぶん完全にバンド名でチョイスしたんだと思います。
忘れもしない地元のちっぽけなGEOのちっぽけなヘヴィメタル・ハードロックコーナーでこのアルバムを一週間300円でレンタルしたんです。 
それをダビングしたMDは今でも部屋においてあります。ノスタルジー。 

今考えると、「なんというグッドチョイスだ、坊や!」とほめてあげたいですね。 
ヘヴィメタルの持ついろんな側面を凝縮した、ものすごくバランスの取れたアルバムですから。 
<ブラックアルバム以前>と<ブラックアルバム以後>のメタルシーンを見た時に、これほど上手に橋渡ししている作品はないでしょう。 

初期ほどではないものの、スラッシュ・メタルという全く新しいメタルサウンドの要素も持ち合わせているし、彼らが敬愛してやまない70年代~80年代のハード・ロックの要素も入れ込んでいます。 
これらが彼らが先輩バンドから受け継いだものだとすれば、ずっしりとしたグルーヴで「ヘヴィさ」を表現するサウンドは彼らが後輩たちに受け継がれたものだと言えるでしょう。
それがグランジ・ブームとの「迎合」だとしても、Black Sabbathなど偉大な先人たちの「再解釈」だとしても、のちの多くのヘヴィメタルバンドが「Metallicaのこの音」に触発され新しい音楽を作っていったのは確かです。 
90年代というメタル不遇の時代に、それでもPanteraなど新世代バンドが台頭してこれたのは、やっぱりこの作品が大衆に受け入れられていたからでしょう。 
そういう意味では、このアルバムがヘヴィメタルを絶滅から救ったという「神話」を作り上げることも可能です。 
それができたのはMetallicaだけだったのかも知れません。 
「スラッシュ・メタルじゃない」とか「大衆に魂を売った」とかそういう批判をはねのけるほどの力がこのアルバムとバンドにはあるのです。 
 
今回改めてこの作品を聴いて、この絶対的な完成度に舌を巻きました。 
スーパーファストなスラッシュ・チューンこそないものの、スロウでヘヴィな曲からミドルテンポのノレる曲、そして感動的なバラ―ドまで幅広い楽曲に、圧倒的なクオリティの高さ。 
 
ジェームズ・ヘッドフィールド(Vo, Gt.)の歌唱力もこのアルバムで急成長を挙げていて、「歌える」シンガーになったと思います。 
名バラード#8"Nothing Else Matters"でその歌声を堪能できます。
 
前作ではイジメのような扱いを受けていたジェイソン・ニューステッド(Ba.)のベースもこの作品ではよく聞こえる上にこの極上のグルーヴを作り上げるのに一役も二役も買っています。 
#11"My Friend Of Misery"のイントロは名演。美しいです。 
 
#2"Sad But True"に代表されるような、ラーズ・ウルリッヒ(Ds.)のタメが効いたドラミングもよくよく考えればこのアルバムからのもの。 
このドラマーはツーバスドコドコよりもやっぱこういうのをやらせた方がいいですよ。 
 
2nd「Ride The Lightning」(1984)や3rd「Master Of Puppets」(1986)で既にメタルというジャンルの中で代表的な地位にのぼりつめていた彼らが、ついにロックというさらに普遍的な土俵で同様の地位を獲得した記念碑的なアルバムといえるでしょう。
 
聴いてないなら、今すぐ聴くべき。 
  
★★★★★
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