【グラミー賞を聴いてみよう Vol.6】 Barbra Streisand / The Way We Were

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15th、1974年、アメリカ
ポップ

名曲のための1枚

やっとこのコーナーがこのコーナーらしくなってきました。
このアルバムなんかはこれをやってみようと思わなかったら一生出会うこともなかったでしょうし。

このアルバム自体が受賞したのではなく、#4"The Way We Were"が「最優秀楽曲賞」を、そしてこの曲の作曲を手掛けたMarvin Hamlischが「最優秀新人賞」をそれぞれ受賞しています。
第17回グラミー賞、1975年のことです。
この曲は同名の映画(邦題は「追憶」(1974)。最近見たばっかりなのでこの映画のレビューもあわせてどうぞ)の主題歌であり、アカデミー賞でも「アカデミー歌曲賞」を受賞しています。すごい。

何がすごいって、このBarbra Streisandという人はこれを含めグラミー賞を多数回受賞しているのですが(デビューアルバム「The Barbra Streisand Album」(1963)は「最優秀アルバム賞」を受賞)、それだけじゃなくてアカデミー賞も何度もノミネートされている上に一度「主演女優賞」を受賞しているという点(1968年の映画「ファニー・ガール」で受賞)。
つまり、歌手としても女優としても素晴らしい成功を収めているマルチ才能バケモノ女なのです!

この作品は前述した映画「追憶」の主題歌#4"The Way We Were"が大ヒットしたことを受け急きょ作られた急ごしらえのアルバムだそうです。
#1"Being At War Each Other"がCarole Kingの、#2"Something So Right"がPaul Simonの、#5"All In Love Is Fair"がStevie Wonderのカバーなど、その辺からもその事情がうかがえますね。

このアルバムを通して聴いたときに、やっぱりまず耳に留まるのが#4"The Way We Were"の名曲っぷり。
「追憶」という邦題がほんとにぴったり似合う、それはそれは感動的なバラ―ドです。
各賞を総なめにしただけあるなと。素晴らしい楽曲です。
将来、自分の若かったころの写真を眺めながら聴きたい。ブランデーか何か飲みながら。薄暗い部屋でキャンドル焚いて。
正直この一曲がなかったらこのアルバムは「何ともイマイチ・・・」な感じになっていたことでしょう。

もちろんほかの曲でも彼女の美しい歌声を堪能することができます。
パワフルなところは声を張り上げ、それでいて繊細な部分もきちんと聴かせてくれる、とても優れたシンガーであることは間違いありません。
これで演技もできるんだから。ニ物与えちゃったよね。

いかにも70年代のポップ!といった感じの編曲もこうやってじっくり聴いてみたのは初めてですが、いいものですね。
ストリングスやホーンやピアノなどがふんだんに使われていて。まるで映画のサントラのようです。
他の楽曲も映画の主題歌になっていたり、そういった主題歌の再録が多いのですが、#6"What Are You Doing the Rest of Your Life?"がこれまた珠玉の出来です。

イントロのサックスからして素晴らしい。
緩急のついたバーブラの素晴らしい歌声をとくとお楽しみあれ。胸を締め付けるメロディがたまらない・・・

それでもなんだか後半に向けてはどうしても一本調子に感じられてしまって、心の底から「名盤だ!」という感じにはなりませんでした。
あくまで#4"The Way We Were"のためのアルバムなのかな、という印象は最後まで拭えず。

でも、このアルバムを聴いたことでバーブラ・ストライサンドというマルチ才能バケモノ女を知ることができたし、何より「追憶」という素晴らしい映画にも出会えたのでよかったです。映画と合わせてオススメです!

★★★☆☆

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