Killswitch Engage / Incarnate

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7th、2016年、アメリカ
メタルコア
AmazoniTunes(Apple Musicあり)
★★★☆☆

古参としての誇り

恥ずかしながらこのバンドを聴くのは初めてでした。
だから「これまでの作品と比べて~」「『○○(アルバム)』の頃に戻った」「ハワード期と比べると」など、これまで通して聴いてきたファンの方々と同じようには残念ながら作品を聴くことはできません。
あくまで1つのメタルコア・バンドによる1枚のアルバムという聴き方しかできません。
その上で思ったことを書いていこうと思います。
「メタルコア」というジャンルの中では大分重鎮も重鎮だということは知っていました。
なぜか今まで聴く機会がなくてですね。これからよろしくお願いします。

確かな演奏力と構成力、そしてパワフルなボーカル・歌詞。
ベテランらしい堅実な作品で、今回初めて聴いたのにこのバンドの魅力はよくわかりました。
ただ、なんだか少し物足りなく感じたのも確か。
聴いていくうちにどんどん集中力が散漫になっていくのが感じられました。

決して悪いんだけれど、キラーチューンがあまりにもなさすぎるというのは今年の新譜でいうとAnthraxFor All Kings」を思い出しました。
心なしかボーカルの声質も似てませんか?

唯一キラーチューンとして挙げられるのは#2"Hate By Design"でしょうか。

数少ないギターソロを含んだ正統派メタルっぽい曲で、構成もオールドスクールなメタルコアといった感じで非常に聴きやすい。

でもアルバム全体を見た時にこういう曲はむしろ少数派で、どちらかといったらハードコア寄りのハイテンションなギターリフにブレイクダウン、スクリームというタイプの曲の方が多いです。
別にこれが悪いというわけではないのですが、こういうタイプの曲が多い割に似たようなタイプの曲が多くて聴いていてどうしても飽きてしまうように感じました。

確かに#6"Embrace The Journey...Upraised"のように見事にドラマティックな展開で聴かせる曲もあるにはあるのですが、これもなんだかパンチ力不足でリスナーの心をがっちりつかむには至っていません。
所々「かっけえ!」ってなるリフだったりメロディがあるのですが、曲単位でそれを持続できていないというか。
うまく言えば「聴かせるところは聴かせる」ということなのですが、なんともなあ・・・

もう一つ曲単位でかっこいいのを挙げるとするなら中盤の#8"Until The Day"でしょうか。

ツインギターのハモりとかサビメロとか、メタルっぽいクサさがあっていいと思うんですが。
こういう曲がもっとあってもよかったんじゃ・・・?

ただ、曲からいったん離れてボーカルのジェシー・リーチが歌う歌詞に目を向けてみると、これがなかなか力強くてよい。
シンプルな単語だけれども、だからこそ伝わる意味のパワフルさ。
中でも#4"Strength Of The Mind"はかなり良い。
"Gather all your pain and suffering
Turn them into strength and weaponry
To overcome the enemy that’s in you
Come face to face with a war that rages in you"
というブリッジの歌詞にはやられました。
その素晴らしい歌詞が所々に出てくるMVもなかなかクール。


でもやっぱり総合してみてメタルのアルバムとしてみれば、手放しで賞賛するわけにはいかないのではないでしょうか。
少なくともこのバンド初心者の僕には退屈に思えてしまいました。
過去の作品もちょっとさかのぼってそのうち聴こうと思います。

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