さんかく

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2010年
監督: 吉田恵輔
出演: 高岡蒼佑、田畑智子、小野恵令奈
★★★★☆

おバカさんたち3人のドロドロ茶番

「笑える」っていう人が多いけど、笑えないよ・・・

<あらすじ>
自意識過剰のダメ男・百瀬は、恋人の佳代と同棲中。なんとなく続く二人の関係は、ラブラブには程遠く、かなり倦怠期気味。そんな二人の元に、ある日、夏休みを利用して佳代の妹で女子中学生の桃がやってくる。共同生活がスタートしたその日から、桃がいることで何やら落ち着かない百瀬。下着姿同然の姿でうろうろしたり、耳元で女っぽくささやいたり、15歳とは思えない桃の奔放な振る舞いにドギマギしっぱなし。初恋のように気分が盛り上がった挙句、百瀬は恋人の佳代がいるにもかかわらず、桃に心ひかれていく。恋人の妹に胸キュンな30歳男の百瀬。イマドキの女子中学生・桃。カレへの愛情を間違えた方法で表現してしまうイタイ女子・佳代。ひと夏の奇妙な三角関係、静かに絡まりあった3人の恋の行方は…?



恋するベーカリー」や「(500)日のサマー」など、世間ではそれほど悪くない評価を得ている作品でも、僕的にはすごく嫌いな作品があります。
特に前者は「笑った」という感想をよく見かけましたが、僕は1ミリも笑えなかったという好例。
この映画も含め、これら3つの映画に共通しているのは「恋愛」「浮気」「復縁」というのが題材になっている点。
恋愛経験ほぼ皆無、こじれまくったドーテースピリットを鞄パンパンに詰めて今日も非モテ男子ストリートを邁進している僕の精神性が多分に影響しているのは間違いないです。
でも本人はそれを1ミリも悪いことだと思っていないから余計タチが悪い。

この映画で描かれているのは、普段の僕だったら「きもっちわる~い!」っつってゲボをゴミ袋5つは余裕で満たしかねない、しょーもないダメ人間たちの恋愛茶番劇。
でも、この映画は楽しんでみることができました。
それは別にこのダメダメ主人公たちがひたすら痛い目に会うから、などといった僕の信念・思想によるものではなくって、単純にお話として面白かったからです。

この場合の「面白い」というのは"interesting"のほうで、"funny"ではないことに注意していただきたいです。
この2つの違いがわからない、という方はもう一度中学校からやり直してはいかがですか。
だから別に僕はこの映画を見て笑顔になったわけではなく(むしろ半分くらいはおびえながら見ていました)、お話自体に感心しながら見ていました。

脚本が素晴らしいですよね。
な~んて言うとものすごく評論家気取りに聞こえてしまってやーね。でもしょうがない。評論家気取りのことをしているのは僕なのだから。
普段はあまり脚本がどうこう、と考えるよりも「うお~!すげ~!こうなっちゃった~!」みたいな感じで映画を見てしまうのですが、今回は「次はどうなるんだ?」とか「ほうほう、そうなりますか」「く~、やられた!」と完全に脚本・ストーリーありきで見てしまいました。
だって、ほら、主要登場人物3人には全員に平等に感情移入できないからねぇ
だから「こいつ頑張れ!」みたいな見方よりも「この3人、どうなっちゃうんだろうねえ」と一歩引いたところからの観察になってしまいました。

詳しく書いていくとネタバレになってしまうし、僕の脚本を語る能力の欠如が浮き彫りになってしまうので、どんなお話なのか、どこが面白いのか、それは見てのお楽しみということにしてください。
「な~んだ、邦画の恋愛もの、興味ないっすわ~」と思っているそこのあなた!あなたこそこの映画を見るべきです。僕も最初はそう思ってました。

さて、ここからは主要キャスト3人のお話を。
褒めていきますよ。

一応主人公ということでいいのかな?のダメ男を演じる高岡蒼佑、彼がいかにもいそうな「むかつく男」を見事に演じていますね。
一応舞台は東京なのですが、それでもどこか田舎っぽいところ(23区外)にいそうな、マイルドヤンキーの勘違い野郎。
乗ってる車がサイコーですね。ああいう人、いるもん。田舎には。
本人の自覚なく周りの人間をイラつかせる演出とかサイコーでしたね。

その恋人、佳代を演じる田畑智子。
大停電の夜に」を見て「かっわいいなぁ~」なんて思ってたんですが、この映画を見ると「何だこの女、○すぞ」と口づいてしまうくらいサイアクな女を演じています。見事。

そしてその妹を演じている小野恵令奈がかなりいい。
ああいう中学生いるんだよな~。何考えてるかわかんなくて、こっちに気があるようで実は全然そんなことなくて、何も考えてない、みたいなさ。まゆちゃん、お前のことだよ!!
・・・すいません。私怨を晴らしてしまいました。
でもなんだかああいう感じがものすごいリアルで、あの、すごく、よかったです。
あと、あの、触りたいっす・・・触ってもいいですか・・・
触るだけじゃなくって、あの、その・・・うふふ・・・・

と、キモキモゾンビに変わる前にこの記事を締めくくりたいと思います。
変わる・・・まえに・・・逃げ・・・ろ・・・

<ここで記録は途絶えている・・・>

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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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