永田守弘 『教養としての官能小説案内』

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筑摩書房、237ページ
Amazon(Kindle版あり)
★★★☆☆

この人にしか書けない本

純粋に「おもしろい」。

<内容紹介>
美少女から人妻、熟女、女教師、くノ一に尼僧。少年ものに性豪もの。凌辱系から癒し系まで―官能小説の世界は、欲深い読者たちの嗜好に応じて多種多様なジャンルの作品が淫らに咲きほこっている。人びとの想像力を喚起し股間を刺激するために…。こうした百花繚乱の表現世界は、いかにして形成され成熟したのか。本書では、戦後の官能小説史を丹念にたどり、一時代を築いた優れた作家たちの名作と、彼らが骨身を削って生み出した表現技法を紹介しながら、この秘密に迫る。

この著者のことは「タモリ倶楽部」で知ったんですよね。官能小説特集にでていて。
多分日本で一番官能小説に精通していて、そして多分唯一それを体系的にまとめて書籍化した人。
これは本当に遺産ですよ。

あとがきの一番最後がすごく真面目なんだけれど失礼ながらちょっと笑ってしまいました。引用します。
これまでの読書と人間的交流に加えて、手元にある資料をもとに書きつづってきたが、ほかにまとまった官能小説の研究書も見当たらず、遺漏や間違いもあると懸念している。今後の研究家が加筆訂正してくだされば、老齢の身としてはありがたいと思うばかりである。

ホントそうですよね。ほかに何も参考にするものがなくて、たった一人の力で一冊の本を書き上げた。素晴らしいですよ。

誰か引き継いであげてよ。笑


一冊ぐらい官能小説を読みたくなる、そんな本でした。



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