ジョン・ヴァーリイ 『汝、コンピューターの夢 (<八世界全短編1>)』

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東京創元社、397ページ
Amazon(Kindle版あり)
★★★★★

SFってこういうこと

ただただ面白かった。

<内容紹介>
謎の超越知性の侵略により、人類は地球を追放された。だが生き残った人々は、太陽系外縁を貫く通信ビーム「へびつかい座ホットライン」から得た科学技術を活用し、太陽系各地の“八世界”に新たな文明を築く…。性別変更や身体改造、記憶の移植とコピー、惑星環境の改変すら自由な未来を描く天才作家の代表シリーズ。その既発表全短編を新訳&改訳で贈る。第1巻は7編収録。

この上記の設定の説明を読むとなんだか小難しそうな印象を受けますが、読み始めるとそんなことはありません。
この世界特有の単語(<変身>や<映像(ホロ)>など)も多く出てはきますが、なんとなく推測できるので問題はなし。
というか、こういう「なんとなく推測」していくのがこういうSF作品の醍醐味だったりするんですよね。

以前、SFの定義について「SF的なギミックを使ってはいるものの、描いているのが普遍的なものである、というような作品はSFではない。SFというのは人類の未来そのものに焦点を当てたものである」というようなものを読んだ記憶があります。
なんだか記憶もあいまいなので文面も絶対こんなんじゃないんですが。

この定義でいうならばこの作品はSFではないということになってしまいます。
というのも、この作品で描かれているのは「愛」という最も普遍的なものなのですから。

でも、やっぱり徹底したSF的世界観にギミック、そして奇想天外な発想力は読んでいてものすごく楽しめましたし、特に表題作である「汝、コンピューターの夢」は電脳世界に迷い込んだ主人公に現実世界から様々な形でメッセージが届く、という設定がめちゃくちゃ映像化向きだなと思ってたら、解説の中でアメリカでテレビ映画化されていたことが明らかにされていました。見てみたい。

最近SF小説を読んでいなかったのですが、ここからもっと読んでいきたいと思いました。
めちゃくちゃ面白かったです。オススメ!


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