Trivium / Shogun

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4th、2008年、アメリカ
スラッシュ・メタル / メタルコア / プログレッシヴ・メタル / ヘヴィメタル
AmazoniTunes(Apple Musicあり)
★★★★★

たどり着いた極み

僕がリアルタイムで初めて買ったTriviumのアルバムがこれ。
そして個人的にはこのバンドの最高傑作だと思っています。次点で去年の「Silence In The Snow」かな。

このバンド、「若手正統派メタルの旗手」みたいな言われ方を散々されてきましたが、実は音楽性の微妙な変化が結構激しいバンドです。
デビュー作「Ember To Inferno」(2003)ではまだ若干メロデスやスラッシュの色が濃く、2nd「Ascendancy」(2005)では一気にメタルコア色が強くなって、3枚目の「The Crusade」(2006)ではスクリームが激減、一転して伝統的なメタルの要素がふんだんに聴ける作品に仕上がりました。
そしてこの4枚目の「Shogun」があって、これ以降「In Waves」(2011)「Vengeance Falls」(2013)と作品を重ねていくのですがここで一気にキャッチーでわかりやすいモダンなメタル路線に走っていきます。ドラマーの交代のせいなのか有機的なグルーヴは鳴りを潜め、冷たい雰囲気の無機的なメタルに接近していきます。
最新作「Silence In The Snow」はそこから少し脱却した雰囲気もありますが、とりあえずこのバンドの音楽性の変遷はこのようにまとめることができるでしょう。

僕がこの作品を最高傑作として挙げる理由は、「Shogun」以前の3枚のいいところがすべていい具合に入っていて、これ以上ないくらいメタルとしてかっこいいし、なにより「唯一無二」な感じが出ているからです。
間違いなく「個性」という意味ではTriviumのキャリア史上最高傑作だし、曲も一曲一曲エッジが立っててヤバイ。

脱退前最後となるトラヴィス・スミス(Ds.)の独特なグルーヴ感やフィルインがこのサウンドと絶妙にマッチしていてサイコーなんです。
これくらい人間味のあるくらいの方がすきですね。これ以降2作はちょっと味気ない。
何でやめちゃったんだろ。

すごいのはドラムだけじゃなくて、ギター陣もすんごい。
もはやプログレばりの奇妙キテレツな展開にテンポチェンジ、静と動のコントラスト、そのすべてをリフやソロで引っ張っていきます。
二人のソングライターとしての才能がこの作品では光りまくってますね。あれだけ自由に動き回っているのに首尾一貫。

一曲一曲がとにかく素晴らしいこのアルバムですが、その中でも光っている曲を何曲か。

#1"Kirisute Gomen"

まず題名がね。サイコーですけども。
アコースティックギターによって奏でられるタイトル曲"Shogun"の流麗なサビメロ。
そしてそこに流れ込むドラムの轟音、そしてマット・キイチ・ヒーフィー(Vo, Gt.)の一括で歌スタート。
このイントロから最初の流れだけで白飯が3杯食える。
間違いなく名曲。

#3"Down From The Sky"

これもまた名イントロ。
サビ前のスクリームパート~サビがいい。マットが目立ってていい感じですね。

#5"Throes Of Perdition"

イントロがこれまたかっこいい。あんなリフよく弾けるな。
途中のブレイクダウンのバスドラ連打もすさまじい。

一つも捨て曲のない、これぞ名盤。
このアルバムから聴き始めるのもアリです。


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